子どもが宿題に取り組みます。
筆算のひき算の計算問題です。
繰り下がりのない問題 や、
繰り下がりのある問題 を、
30問です。
机に出して、鉛筆を持ってやり始めます。
繰り下がりのない計算と、
繰り下がりのある計算を区別して計算できます。
何かが気になって、
宿題から気持ちを離します。
あるいは、
ただ何となくボ~ッとします。
春の陽気のいいときは、
ウトウトと寝かかることもあります。
フッと何かを思い出して、
こちらに話し掛けてくることもあります。
こうなると、宿題はそのままです。
進まなくなります。
このようなとき、普通、
「集中して」や、
「起きて」や、「寝ない」や、
「話さない」と言ってしまいます。
宿題に戻ってほしくてですが、
宿題そのものを手伝ってはいません。
宿題を中断している子どもに反応しています。
子どものしたことに振り回されています。
宿題を中断している子どもを手伝うのでしたら、
宿題そのものを手伝った方が、
宿題に戻ることを子どもに気付かせやすいのです。
集中が切れていても、
眠りかかろうとしていても、
話し掛けてきても、
中断したままの の計算を手伝います。
4を示して、「4-5、引けない」、
「14-5、9」、
6を示して、「1減って、5」、
「5-3、2」と計算をリードします。
計算をリードされると、
と1問完成します。
そして、
「宿題が途中だった」と、子どもは気付きます。
このようなリードをするためにこちらは、
目の前の子が取り組んでいることの目的を
立ち止まって意識します。
「算数の宿題を終わらせようとしている」と、
子どもがしていることの目的を意識します。
すると、
集中が切れていることや、
眠りかかっていることや、
話し掛けていることを少しも気にしないで、
宿題を終わらせる目的を満たすために、
子どもが次にすべきことをリードできます。
止まっている計算 です。
計算をリードして、 と進めます。
1問の計算が終わることで、
「宿題を終わらせる」目的を
子どもはすぐに思い出します。
(基本032)