マイナスのわり算の計算と、不等号の向きを変えることは正しくできています。でも、プラスで割る問題です。

-3x>12

-2x>8

-2x>-8

2x>-8

この順で、不等式を解きます。

 

マイナスで割ると、

不等号の向きが変わるこを知っています。

 

-3x>12 を、

-3で割り、不等号の向きを変えて、

x<-4 と解きます。

 

正しくできています。

 

続いて、

-2x>8 を、-2で割り、

x<-4 と解きます。

 

その次の

-2x>-8 も、-2で割り、

x<4 と解きます。

 

マイナスで割り、

不等号の向きを変えています。

正しく解いています。

 

次の問題は、

とんでもないことに、

2x>-8 を、

-x<4 と解いてしまいます。

 

マイナスで割る問題が続いて、

マイナスで割る計算に勢いがあるからでしょう。

 

2x>-8 は、

プラスで割るのですが、

-2のマイナスで割っています。

 

2を、-2で割るような

難しいわり算の計算も、

不等号の向きを変えることも、

正しくできています。

 

「頭が柔らかいなぁ」と感心しますが、

不等号を解く問題です。

 

答え -x<4 は、

間違えています。

 

計算が正しいことを認めて、

でも、2で割ることを教えます。

 

できていることを認めて、

間違いを正す順番です。

 

問題 2x>-8 と、

答え -x<4 を順に示しながら、

「計算は正しい」、

「-2ではなくて、2で割る」と教えます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -160)、(分数  {\normalsize {α}} -050)

 

たし算の計算に慣れて、飽きが出始めたら、速いスピードの計算に挑戦させます。

4+3=

1+3=

3+3=

2+3=

6+3=

8+3=

7+3=

11+3=

このようなたし算に慣れて、

集中が切れます。

 

4+3= の

4を見て、「し」と黙読して、

3を見て、「ご、ろく、しち」と3回数える計算です。

 

慣れたために、

同じ計算の繰り返しに飽きます。

 

そして、

集中がプツプツと切れるようになります。

 

同じ計算の繰り返しに飽きたのですから、

「できるでしょ!」、

「頑張って」のような声掛けは、

あまり効果がありません。

 

効果があるのは、

計算のスピードを速めさせることです。

 

今よりも速いスピードで計算させるだけですが、

子どもには、慣れていない新しい計算です。

 

4+3=7 と書いてから、

次の問題 1+3= の答え4を計算して、

1+3=4 と書き終えるまでが、

計算のスピードです。

 

正しくは、

たし算を1問計算するスピードです。

 

4+3=

1+3=

3+3=

2+3=

6+3=

8+3=

7+3=

11+3= の8問を計算するスピードではありません。

 

8問を計算するスピードは、

1問を計算するスピードの

8倍よりも長いのが普通です。

 

たし算の計算に慣れて、

繰り返すことに飽きを感じている子に、

1問を計算するスピードを

速くする挑戦に誘います。

 

4+3= の

4を見て、「し」と黙読して、

3を見て、「ご、ろく、しち」と3回数える

計算の仕方をそのままにして、

3回数えるスピードを速める誘いです。

 

こちらが、

速いスピードで数える計算を、

動画見本の実況中継で見せます。

 

4+3= の

4を示してすぐ、

体育の先生の鋭い号令のように、

しかし小声で、

「し」と声に出して言います。

 

すぐに、

3を示してすぐ、

やはり、体育の先生の鋭い号令のように、

しかし小声で、

そして、かなりの早口で、

「ご、ろく、しち」です。

 

それからすぐに、

4+3= の=の右を示してすぐに、

体育の先生の鋭い号令のように、

しかし小声で、

「ここ、しち(7)」です。

 

子どもが、

4+3=7 と書いたらすぐ、

「できた」と受けます。

 

次の問題1+3= も、

さらに次の問題 3+3= も、

かなりの早口で数える計算をリードしてから、

「この速さ!」と誘います。

 

(基本  {\normalsize {α}} -159)、(+-  {\normalsize {α}} -104)

 

正しくできている部分を、「合っている」と認めることが、誤解している部分を正すエネルギーです。

不等式 5x-9<-10x を、解きます。

 

5x+10x<9 と移項して、

15x<9 と計算して、

x< {\Large\frac{15}{9}} と解きます。

 

15x<9 までは、

正しくできています。

 

x< {\Large\frac{15}{9}} は、

正しくは、x< {\Large\frac{9}{15}} です。

 

ウッカリミスではなさそうです。

 

計算の仕方を、

間違って理解しているようです。

 

このような理解ミスを、

子どもに伝えるときの

チョットしたコツがあります。

 

「合っている」から話し始めることです。

 

5x-9<-10x と、

5x+10x<9 を見比べます。

 

-10x を示して、

「これ、こっちへ動かす」、

「合っている」、

「符号、プラス、合っている」です。

 

次に、

-9 を示して、

「これ、こっちへ動かす」、

「合っている」、

「符号、プラス、合っている」です。

 

このように、

5x+10x<9 の移項が正しくできていることを、

「合っている」を繰り返して伝えます。

 

それから、

5x+10x<9 から、

15x<9 の計算を見ます。

 

5x+10x の5と10を示しながら、

「5+10、15」、

「合っている」、

<9 の9が、

そのまま書いてあるのを示しながら、

「9のまま」、

「合っている」です。

 

最後に、

15x<9 から、

x< {\Large\frac{15}{9}} の計算です。

 

15x<9 の全体を示して、

「これ、どのように計算する?」と、

子どもの計算の仕方を聞きます。

 

「合っている」の繰り返しで、

自分の計算を、

こちらに見てもらえた子どもは、

こちらの質問に答えてくれます。

 

「9を15で割る」が、

子どもの答えです。

 

正しい説明です。

 

だから、

「そう」、

「合っている」と受けます。

 

でもこの子は、

「9を15で割る」の計算の答えが、

 {\Large\frac{15}{9}} となっています。

 

ここが、

間違った理解です。

 

ですから、

「9を15で割る」を、

わり算の式に書かせます。

 

「9を15で割る」を、

「合っている」と認められている子は、

9÷15 と書きます。

 

こう書いた子ども自身、

「あっ」となって、

x< {\Large\frac{15}{9}} を、

正しくは、x< {\Large\frac{9}{15}} に正しました。

 

(基本  {\normalsize {α}} -158)、(分数  {\normalsize {α}} -049)

4+1= の計算そのものを、リアルで教えるのでしたら、こちらが計算してみせて、まねさせます。計算の動きを言葉で説明して、子どもが動けるようにすれば、バーチャル世界に応用できます。

4+1=

5+1=

3+1=

2+1=

6+1=

7+1=

10+1=

8+1=

9+1=

11+1= のような計算の仕方の教え方です。

 

リアルでの教え方と、

そのバーチャルへの応用です。

 

リアルでの教え方でしたら、

こちらが計算して見せます。

動画見本の実況中継です。

 

上の問題から順に、

動画見本の実況中継をします。

 

4を示して、「し」と声に出して読み、

1を示して、「ご」と1回数えて、

=の右を示して、「ここ、ご(5)」です。

 

子どもが、4+1=5 と書いたら、

「そう」と受けます。

 

そしてすぐ次の問題の

5を示して、「ご」と声に出して読み、

1を示して、「ろく」と1回数えて、

=の右を示して、「ここ、ろく(6)」です。

 

子どもが、5+1=6 と書いたら、

「そう」と受けます。

 

そしてすぐ次の問題の

3を示して、「さん」と声に出して読み、

1を示して、「し」と1回数えて、

=の右を示して、「ここ、し(4)」です。

 

子どもが、3+1=4 と書いたら、

「そう」と受けます。

 

そしてすぐ次の問題の

2を示して、「に」と声に出して読み、

1を示して、「さん」と1回数えて、

=の右を示して、「ここ、さん(3)」です。

 

子どもが、2+1=3 と書いたら、

「そう」と受けます。

 

そしてすぐ次の問題の

6を示して、「ろく」と声に出して読み、

1を示して、「しち」と1回数えて、

=の右を示して、「ここ、しち(7)」です。

 

子どもが、6+1=7 と書いたら、

「そう」と受けます。

 

そしてすぐ次の問題の

7を示して、「しち」と声に出して読み、

1を示して、「はち」と1回数えて、

=の右を示して、「ここ、はち(8)」です。

 

子どもが、7+1=8 と書いたら、

「そう」と受けます。

 

そしてすぐ次の問題の

10を示して、「じゅう」と声に出して読み、

1を示して、「じゅういち」と1回数えて、

=の右を示して、「ここ、じゅういち(11)」です。

 

子どもが、10+1=11 と書いたら、

「そう」と受けます。

 

そしてすぐ次の問題の

8を示して、「はち」と声に出して読み、

1を示して、「く」と1回数えて、

=の右を示して、「ここ、く(9)」です。

 

子どもが、8+1=9 と書いたら、

「そう」と受けます。

 

そしてすぐ次の問題の

9を示して、「く」と声に出して読み、

1を示して、「じゅう」と1回数えて、

=の右を示して、「ここ、じゅう(10)」です。

 

子どもが、9+1=10 と書いたら、

「そう」と受けます。

 

そしてすぐ次の問題の

11を示して、「じゅういち」と声に出して読み、

1を示して、「じゅうに」と1回数えて、

=の右を示して、「ここ、じゅうに(12)」です。

 

子どもが、11+1=12 と書いたら、

「そう」と受けます。

 

同じ言い方です。

同じパターンの繰り返しです。

 

このように、

同じパターンを繰り返せば、

どこかで、子どもが、

パターンを理解して、

「分かった!」となります。

 

こうなったら、

「もう、まねできる!」なのです。

 

さて、

同じことを、バーチャルでしようとすると、

気持ちのない無表情な動画になり、

計算の仕方のパターンが

子どもに伝わりにくくなります。

 

子どもを動かそうとする

コントロール魔になってしまう危険を承知して、

少しだけ言葉を増やします。

 

バーチャルの世界に、

子どもの手元と、

問題用紙が見えるように映してもらいます。

 

その動画を、

こちらは見て、

4+1= の

「し(4)を、鉛筆で指して?」、

「そう、それでいい!」、

「では、いち(1)を、指して?」、

「1回数えて、ご(5)」、

「= の右、ご(5)を書いて?」、

「そう、それでいい!」です。

 

リアルの世界の動画見本の実況中継を、

このように応用すれば、

バーチャルの世界で、

子どもが計算のパターンを、

使えるように教えることができます。

 

バーチャルでしたら、

どこを見て、

どうするのかを、

言葉で説明して、

子どもに動いてもらいます。

 

動きを教えられてですが、

同じパターンの動きを繰り返す子どもは、

じきに自分で動くことができるようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -157)、(+-  {\normalsize {α}} -103)

 

計算の仕方を言葉で説明する教え方があります。計算そのものを見せて、まねして計算できるようにする教え方もあります。どちらがこれからの時代に有利でしょうか?

5+1= を、

幼児に教えるとしたら、

どのように教えるのかを準備します。

 

幼児が、できることを利用します。

理解しやすい教え方です。

 

でも、できることは限られています。

 

1、2、3、4、5、6、・・・と、

数字を読むことができて、

順に数えることができて、

書くことができます。

 

だから、

これだけの力で、

5+1= を計算します。

 

まず、

計算の仕方を決めます。

幼児に教える内容です。

 

すると、

5を見て、「ご」と読み、

1を見て、「ろく」と1回数える計算の仕方が、

自然に思い浮かびます。

 

次に、

幼児への伝え方を決めます。

 

計算の仕方を言葉で説明して、

理解させる伝え方があります。

 

自然です。

普通の伝え方です。

 

このように伝えられて、

理解できた計算の仕方で、

計算していく喜びがあります。

 

別の問題 7+1= の

7を見て、「しち」と読み、

1を見て、「はち」と1回数えて、

答え8を計算できる喜びです。

 

少し普通ではありませんが、

計算そのものを見せて、

まねさせて、

計算できるようにする伝え方があります。

 

幼児が計算できるようになったとき、

「そういうことか!」と、

計算の仕方を理解します。

 

計算を見て、まねするプロセスで、

「どのように計算しているのだろうか?」と考えて、

「ここを見て読んで、

次に、ここを見て1回数えている」と、

計算の仕方を自分で発見する喜びがあります。

 

さて、ここで

大人の知恵で考えます。

 

産業の時代から、

知識時代へ大きく切り替わり続けているときに、

どちらの教え方で子どもを育てた方が、

子どもの将来に有利でしょうか?

 

(基本  {\normalsize {α}} -156)、(+-  {\normalsize {α}} -102)

 

「計算の仕方」ではなくて、「計算して答えを出すこと」そのものを教えます

計算して答えを出します。

 

例えば、

5+1= の

5を見て、「ご」と黙読して、

1を見て、「ろく」と数えて、

答え6を出します。

 

この一連の流れが、

「計算して答えを出すこと」です。

 

5を見て、読んで、

1を見て、5の続きを1回数えます。

これが、「計算の仕方」です。

 

「計算の仕方」と、

「計算して答えを出すこと」は、

区別が難しいのですが、

違います。

 

さて、

「計算して答えを出すこと」そのものを、

ズバリ教えるのが、

動画見本の実況中継です。

 

子どもの目の前で、

5を示して、「ご」と声に出して読み、

1を示して、「ろく」と数えます。

 

見ている子どもは、

「計算して答えを出すこと」を見ていますから、

「なるほど。あぁするのか!」と理解できます。

 

別の計算  {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: 26 \\ \hline \end{array} }} \\

動画見本の実況中継です。

 

3と6を上から下に示しながら、

「3+6=9」と声に出して計算して、

6の真下を示して、

「ここ、く(9)」です。

 

見ている子どもが、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: 26 \\ \hline \:\:\:\:9\end{array} }} \\ と書きます。

 

続いて、

1と2を上から下に示しながら、

「1+2=3」と声に出して計算して、

2の真下を示して、

「ここ、さん(3)」です。

 

見ている子どもが、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: 26 \\ \hline\:\:39\end{array} }} \\ と書きます。

 

「計算して答えを出すこと」そのものを、

見せて教えています。

 

(基本  {\normalsize {α}} -155)、(+-  {\normalsize {α}} -101)

 

2020年07月11日(土)~07月17日(金)のダイジェスト。

20年07月11日(土)

 

できると感じた自分の感覚を信じて計算します。

 

感覚が間違っていても、

間違えたことが糧となって、

感覚が育ちます。

 

 

20年07月12日(日)

 

6+5= の答え11が、

6+5= を見ただけで浮かぶようになっても、

子どもは浮かんだ答えを、

初めのうち、信じることができません。

 

「じゅういち(11)」と、

こちらが答えをささやけば、

子どもは、

自分に浮かんだ答えを信じ始めます。

 

 

20年07月13日(月)

 

四則混合の計算の計算順で混乱したとき、

+・-・×・÷ に絞って見る見方を

リードするチャンスです。

 

 

20年07月14日(火)

 

アレコレと問題行動を次々に起こして、

こちらが怒り出す限界を探る幼児に、

「試されている」と仮定すれば、

何をしていても怒らないで、

幼児をガッカリさせて、

計算をリードするゲームになります。

 

 

20年07月15日(水)

 

こちらがたし算を計算する見本を見て、

計算の仕方を理解できても、

まねできない子がいます。

 

そっと子どもの手を包み持ち、

鉛筆を動かすリードで教えます。

 

 

20年07月16日(木)

 

甘えの残っている幼児のたし算を、

こちらが最初の部分を計算して、

残りを幼児が計算する分担で手伝います。

 

 

20年07月17日(金)

 

「その顔つきじゃ、解けない!」と、

鋭く子どもに言います。

 

顔つき、

つまり内面を引き締めた子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:800 \\ - \: 506\\ \hline \end{array} }} \\ の連続した繰り下がりの

難しい計算手順をつかみます。