1+1 のような暗算のたし算を教えます。
1+1 の左の1を指し示して、
「いち」です。
続いて右の1を指し示して、
「に」です。
1+1 の答えです。
指し示している数字は、1です。
読めば、「いち」です。
でも、+1ですから、
1を足しています。
だから、「に」です。
右の1の右を指し示して、
「わ(=)」です。
「=」を書かせます。
子どもが書いた「=」の右を指し示して、
「に(2)、書いて!」です。
教え終わったとき、
1+1=2 と答えが書いてあります。
教え終わった後、
子どもが計算するのではありません。
「“いち”の次は、“に”」、
「この“に”が答え」のように教えると
丁寧です。
理解できます。
分からないところがありません。
「いち」、
「に」、
「わ(=)」、
「に(2)、書いて!」とだけ
言われるような教え方をされると、
子どもの頭の中に
「?」が浮かびます。
どうやっているのかな……と
自動的に考え始めます。
数唱の一部分、
「いち、に」を利用して、
答えを出しています。
数唱の利用の仕方を、
やって見せるだけの教え方です。
2+1 でしたら、
「に」、
「さん」、
「わ(=)」、
「さん(3)、書いて!」です。
数唱の一部分、
「に、さん」を利用しています。
2+1=3 と
計算できます。
4+1 は、
「し」、
「ご」、
「わ(=)」、
「ご(5)、書いて!」です。
数唱の一部分、
「し、ご」を利用しています。
4+1=5 と
計算できます。
3+1 は、
「さん」、
「し」、
「わ(=)」、
「し(4)、書いて!」です。
数唱の一部分、
「さん、し」を利用しています。
3+1=4 と
計算できます。
数唱の一部分を利用する
同じ教え方です。
同じように、
やって見せて、
答えを子どもに書かせて、
一緒に計算しています。
「そうか、次の数を書くのだ!」と、
子どもがつかむまで、
やって見せます。
目の前の子どもが
やり方をつかみきれずに
もたついていても、
「つかんだ!」プラスのイメージを持って、
数唱の一部分を利用する
同じような計算をやって見せます。
「もたもたしている。
つかめないのかな?」のような
マイナスのイメージを持ちません。
こちらが
「つかんだ子ども」をイメージして、
同じようなやり方を
繰り返し見せます。
子どもは、
繰り返し、
同じような計算の仕方を見ます。
出た答えを書くのは
子どもです。
少しもたついても、
計算の仕方を「つかんだ子ども」になります。