数字が読めて、書けて、唱えられて、5~10分程度の集中力があれば、たし算を練習できます。

2+1 や 5+1 は、

1を足すたし算です。

 

いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、……:

数唱そのものです。

 

2+1 は、

「に(2)」の次の

「さん(3)」です。

 

5+1 は、

「ご(5)」の次の

「ろく(6)」です。

 

次の数です。

 

そして、

たし算の初歩です。

 

どのような力を持っていたら

計算できるのでしょうか?

 

① 2を「に」、5を「ご」と

読む力。

 

② 「に、さん」や、「ご、ろく」と、

数唱:いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、く、じゅう、……の一部分を

唱える力。

 

③ 「さん」を3と、「ろく」を6と

書く力。

 

④ 5~10分程度の集中力

……があれば

計算できます。

 

少しだけ

理屈を……。

 

5+1 の

「5」、「+」、「1」を、

それぞれ、

「ご」、「後ろ」、「1つ」と

解釈します。

 

数唱は、

「ご、ろく」ですから、

「ご」の「1つ後ろ」は

「ろく」です。

 

この解釈は、

発展させることができます。

 

5+2 の解釈は、

「5」、「+」、「2」を、

それぞれ、

「ご」、「後ろ」、「2つ」です。

 

数唱は、

「ご、ろく、しち」ですから、

「ご」の「2つ後ろ」は

「しち」です。

 

5-1 でしたら、

「ご」、「前」、「1つ」と解釈できます。

 

数唱は、

「し、ご」ですから、

「ご」の「1つ前」は

「し」です。

 

さて、

数字を、

「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、……」と

順に唱える力と

数字を読む力は、

短期間で育ちます。

 

「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、……」と

唱えることが、

子どもは好きです。

 

好きですから、

何回も繰り返し唱えます。

すぐに覚えてしまいます。

 

「いち」を1と、

「に」を2と、

数字を書く力は、

運筆の力が必要です。

 

グチャグチャと、

自由に書くことから始めます。

ユックリと育てます。

 

数字の8や9は

特に書きにくいようです。

 

ユックリと育ちます。

 

「できていない部分」ではなくて、

「できるようになった部分」を見て、

ジックリと待ちます。

 

8らしい8を、

9らしい9を、

必ず書けるようになります。

 

育ちを焦ると、

子どもを焦らせてしまいます。

 

5~10分程度の集中力は、

数字を書く力を

育てるときに育てます。

 

集中が続かずに

切れてもいいのです。

 

また、

集中に戻ればいいのです。

 

こちらがリードして、

子どもの手を包み持って、

一緒に書くようにして、

切れている集中を戻します。

 

何回切れても

かまいません。

 

その都度、

こちらがリードして、

集中に戻すだけです。

 

こうして、

5~10分程度の集中力を

育てます。 

 

数字が読めて、

書けて、

唱えられて、

5~10分程度の集中力を持てば、

2+1 や 5+1 のたし算を

計算する準備ができました。

 

2+1 を、

「に、さん」と唱えて、

2+1=3 と、

5+1 を、

「ご、ろく」と唱えて、

5+1=6 と計算できます。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 たし算ひき算」(2018)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 たし算ひき算―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て