親が、
乳幼児にしていることです。
生まれた子が、
立って歩くまでに、
親がしていることです。
生後、3~4か月で
首がすわります。
目の前の乳幼児がそうでも、
親が見ているのは、
あるべき姿:立って歩く姿です。
5~7か月で、
寝返りをうちます。
親が見ているのは、
立って歩く姿です。
こうしています。
支えなしで座っても、
ハイハイしても、
つかまり立ちしても、
つたい歩きしても、
親が見ているのは、
立って歩く姿です。
だから、
乳幼児は立って歩く姿に
成長していきます。
運動能力の成長については、
目の前の姿ではなくて、
あるべき姿を見て接することを、
自然にできます。
不思議なことですが、
同じ親が
算数や数学の計算になると、
目の前の姿だけを見てしまいます。
あるべき姿を見ません。
あるべき姿の子に話しません。
目の前の子は、
5+3 のたし算を、
「ご」、「ろく、しち、はち」と
指で数えて、
答え8を計算しています。
これがこの子の
現在の姿です。
では、
あるべき姿は、
何でしょうか?
6+8、4+6、9+5、7+5、8+8、
4+8、6+5、7+9、8+5、4+4、
5+7、8+7、9+6、4+7、5+6、……
このようなたし算100問を
深い集中を保って5分以下で
計算してしまう姿です。
6+8 を見たらすぐ、
答え14が
指で数えなくても出て、
6+8=14 とパッと書いて、
すぐ次の 4+6 を見て、
答え10が出て、
4+6=10 とパッと書いて、
と、次々に計算していく姿です。
このあるべき姿を見て、
5+3 を指で数えて計算する子が、
集中を切らせていたら、
計算に戻す手伝いをします。
あるべき姿を見て、
あるべき姿の子に接しますから、
集中が切れていることも
指で数えていることも
気になりません。
ただ子どもを代行して、
子どもと同じ計算:指で数えて、
計算してしまうことで、
子どもを計算に戻します。
すると子どもは、
あるべき姿に成長していきます。