6+8 や 5+7 のような暗算のたし算は、
小学校の算数や中学校から後の数学の
基礎になっています。
25問を20秒くらいのスピードで
計算できるようになれば、
基礎ができたといえます。
5+7 を見たら答え12を浮かべる力を、
深い集中を保って使うことができます。
深い集中を保って、
暗算のたし算を次々に計算できる子は、
伸びる子です。
経験上分かっています。
基礎ができたからです。
6+8 を見ただけで答え14を浮かべるとき、
脳全体を使うようです。
脳を左脳と右脳に分けると、
それぞれが違う働きをしていると
科学者はみているようです。
左脳と右脳は、
対象とする情報や問題が違うようです。
左脳は論理や言葉を対象にして、
部分を狭くみて、
順を追って考えるようです。
指で数えるような計算が
得意なようです。
右脳は映像を対象にして、
全体や部分と部分の関係を
直感的に捉えるようです。
式を見ただけで答えを
自動的に浮かべるような、
直感的で感覚的な計算が得意なようです。
脳を左脳と右脳に分ける見方は、
暗算のたし算の子どもの育ちを理解するとき、
とても役立ちます。
6+8 を、
指を使って計算しているときは、
主に左脳を使っているようです。
6を「ろく」と読んだ後、
「しち、はち、く、じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん、じゅうし」と、
指で8回数えます。
左脳の働きです。
右脳をほとんど使わないようです。
6+8 を見ただけで
答え14を浮かべるときは、
主に右脳を使うようです。
指で数えて左脳で計算し続けると、
あるとき突然のように、
右脳が答えを出し始めるようです。
もちろん、
左脳を使っているのか、
右脳を使っているのか、
少しも意識していません。
意識して、
どちらかの脳を使ってもいません。
脳を左脳と右脳に分けることで、
式を見ただけで答えを浮かべるようになる
子どもの育ちを理解する助けになります。
参照:
蔵一二三、「計算の教えない教え方 たし算ひき算」(2018)。
アマゾン。
計算の教えない教え方 たし算ひき算―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て