7の段に難しさを感じたら、気持ちを思い切り強くギュッと引き締めてしまいます。

2の段~6の段までを覚えました。

そして、

7の段を覚えようとしています。

 

7×1=7しちいちがしち7×2=14しちにじゅうし7×3=21しちさんにじゅういち7×4=28しちしにじゅうはち

7×5=35しちごさんじゅうご7×6=42しちろくしじゅうに7×7=49しちしちしじゅうく7×8=56しちはごじゅうろく7×9=63しちくろくじゅうさん です。

 

6の段まで覚えていますから、

九九を覚えるためにすることや

どのような大変さがあるのかを知っています。

 

覚え方は同じです。

 

振り仮名の付いた九九のカードを

速く読み、

見ないで言い、

言えないのは振り仮名で知り、

また、速く読み、

見ないで言うことを繰り返します。

 

2の段の九九でも、

3の段の九九でも、

4の段の九九でも、

5の段の九九でも、

6の段の九九でも、

同じ覚え方です。

 

同じ覚え方を繰り返しますから、

覚え方に上達します。

 

また、

覚えた後の自分を、

イメージとしてハッキリ持っています。

 

だから、

7の段の九九を覚え始めるとき、

覚えてしまった自分のイメージを

先に心に持っています。

 

このイメージを心に持って、

振り仮名の付いた九九のカードを

速く読み、

見ないで言い、

言えないのは振り仮名で知ることを

繰り返します。

 

行き着く先が、

心に先に持ったイメージの

7の段の九九を覚えた自分です。

 

こうなのですが、

この7の段の九九を、

多くの子が難しいと感じるようです。

 

5の段の九九や、

6の段の九九よりも、

覚え方が上達していますから、

難しくはないと思うのですが、

子どもには難しいようです。

 

目の前の子どもは、

楽に覚えられた5の段や6の段の後の

7の段です。

 

7の段も楽に覚えられると思って

覚え始めました。

 

気持ちが緩んでいます。

 

気持ちの緩みからでしょうか、

なかなか覚えられません。

 

7の段の九九の中の2つか3つが、

うろ覚えのままです。

 

うろ覚えの2つか3つの九九を、

覚えようと思って、

九九のカードを速く読みます。

繰り返し練習します。

それでもなかなか覚えられません。

 

7の段に難しさを感じ始めます。

そして、

緩んでいた気持ちを

少しずつ引き締めます。

 

緩んでいた気持ちを少し引き締めて、

九九のカードを読み直し、

速く読み、

暗唱します。

 

7の段の九九を繰り返すたびに、

少しずつ小出しに

気持ちを引き締めています。

 

気持ちを少しずつ引き締めても、

7の段の九九をすべて覚えられません。

 

気持ちの引き締め方が

甘いようです。

 

7の段の難しさを乗り越えるレベルまで、

気持ちを引き締めていません。

 

子どもの目から、

少しだけ涙がこぼれます。

 

これで気持ちを

ギュッと引き締めました。

 

そして、

7の段を覚え切りました。

 

この子は、

難しさを感じたら、

気持ちを思い切りギュッと

強く引き締めてしまうことを体験しました。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 かけ算わり算」(2018)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 かけ算わり算―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て