計算する前に、問題を見て、先に、「こうする」と決めてから計算する習慣があります。

 {\Large\frac{1}{15}} {\Large\frac{3}{20}} の問題を見ます。

 

分数のひき算です。

分母が、15と20です。

そろっていません。

 

問題を見るだけで、

すぐに、このようなことが分かります。

 

分数のひき算は、

分母をそろえてから引きます。

 

子どもが分数の

たし算とひき算に十分に慣れていれば、

15と20を見るだけで、

共通分母60が浮かびます。

 

先に決める「こうする」は、

「分母を60にそろえる」です。

 

計算する前に、

このように決めてから計算するのは、

習慣です。

 

計算し始めてから、

「ひき算だ」、

「分母をそろえなければ」、

「15と20だから・・・」のようにしません。

 

問題を見て、

「分母を60にそろえる」と決めてから、

計算します。

 

計算し始めてから、

分母を60にそろえると決めるのと、

「こうする」を決めるタイミングが違います。

 

計算します。

分母を60にそろえます。

 

 {\Large\frac{4}{60}} {\Large\frac{9}{60}} です。

 

15と20を見たら、

共通分母60が浮かぶ力を持っています。

 

 {\Large\frac{1}{15}} {\Large\frac{3}{20}} を、

 {\Large\frac{4}{60}} {\Large\frac{9}{60}} にすぐできます。

 

またここで、

計算する前に、

問題 1 {\Large\frac{4}{60}} {\Large\frac{9}{60}} を見ます。

 

分子は、4と9です。

引けません。

引けるようにします。

 {\Large\frac{4}{60}} の1を借ります。

この1を、 {\Large\frac{60}{60}} にします。

 

と、このように考えて、

計算する前に、

「1を借りて、引けるようにしてから引く」と

「こうする」を決めます。

 

そして、

「1を借りて、引けるようにしてから引く」を

計算します。

 

 {\Large\frac{4}{60}} {\Large\frac{9}{60}} {\Large\frac{64}{60}} {\Large\frac{9}{60}} {\Large\frac{55}{60}} です。

 

またここで、

計算する前に、

問題  {\Large\frac{55}{60}} を見ます。

 

5で約分できます。

 

先に決める「こうする」は、

「5で約分する」となります。

 

計算します。

 

 {\Large\frac{55}{60}} {\Large\frac{11}{12}} と計算できます。

 

「成り行き任せ」ではなくて、

先に「こうする」と決める計算です。