子どもを主役にします。すると、つかむのが難しいたし算の力をつかみます。

子どもを主役にします。

 

こちらがそうしようと決めれば、

すぐにそうできます。

 

子どもの協力がなくてもできます。

こちらの振る舞い方だけで、

子どもを主役にできます。

 

こちらが脇役になってしまいます。

 

「脇役になるからね」、

「あなたが主役だよ」などと、

子どもに言いません。

 

ただ、こちらが脇役になるだけです。

 

すると、

子どもが主役になります。

 

子どもとこちらの2人だけの

人間関係です。

 

こちらが脇役になってしまえば、

子どもは自動的に主役になります。

 

7+8 を見ただけで、

答え15が浮かぶ力があります。

 

こちらは、

この力を持っています。

 

力を持っていることと、

使うことができることが分かっています。

 

何らかの感覚だと思いますが、

力の正体が分かりません。

 

ですから、

子どもにこの力を

教えることができません。

 

7+8 の7を「しち」と読んで、

「はち、く、じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん、じゅうし、じゅうご」と、

指で8回数えて、

答え15を出すことを、

子どもに教えることができます。

 

また、

指で数える計算を、

ひたすら繰り返し使っていると、

そのうちやがて、

7+8 を見たら、

答え15が浮かぶようになることが

分かっています。

 

教えることができることは、

指で数えて答えを出すことと、

繰り返し計算していると、

そのうちやがて変化が起こって、

指で数えなくても答えが浮かぶことです。

 

つまり、

たし算の答えを浮かべる力は、

子ども自身が

自らつかむものです。

 

たし算の答えを浮かべる

不思議な力をつかむようなことは、

主役のすることです。

 

脇役のすることではありません。

 

脇役は、

主役のそばにいて、

主役が不思議な力をつかめるように

アレコレと手助けします。

 

主役を引き立てて、

主役が不思議な力をつかむ手助けをするのが、

脇役のすることです。

 

指で数えるやり方を教えるのは

脇役ですが、

繰り返し指で数えるのは

主役です。

 

こちらが意識して脇役になります。

すると子どもは、

自動的に主役になります。

 

主役になった子どもは、

指で数える計算を繰り返して、

たし算の答えを浮かべる力をつかみます。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 基本」(2017)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 基本―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て