2の段の九九を、
「にいちがに」、「ににんがし」、「にさんがろく」、「にしがはち」、
「にごじゅう」、「にろくじゅうに」、「にしちじゅうし」、
「にはちじゅうろく」、「にくじゅうはち」と覚えます。
このようにして九九を覚えた子が、
2×0 という問題に出会うと
困ってしまいます。
覚えている2の段の九九
2×0 がないのです。
計算できなくて困った子どもは、
聞きます。
聞いて解決しようとします。
前向きな姿勢です。
とてもいいことです。
普通、分かりやすくて、
子どもが考えるような教え方を
工夫します。
2×4=8、2×3=6、2×2=4、2×1=2 と、
2ずつ減ります。
すると、2×0 は、どうなるでしょうか?
2×1=2 から2減ると、
2×0 はどうなるでしょうか?
このようなヒントを出しますか?
こうしますと、
子どもの内心に「早く教えてよ!」と、
子どもは言いませんが、
思わせるようです。
普通ではない
非常識な教え方があります。
「れい(0)」(あるいは「ゼロ(0)」)と、
答えだけをズバリと言うだけの教え方です。
こちらは聞かれてすぐに答えを、
「れい(0)」(あるいは「ゼロ(0)」)と
教えますから、
子どもは、2×0=0 と書きます。
そして、
「そうか!」と理解します。
答えを 2×0=0 と
書き終えますから、
聞いてよかったと思います。
次に困ったときも、
子どもは聞いてくれます。
参照:
蔵一二三、「計算の教えない教え方 かけ算わり算」(2018)。
アマゾン。
計算の教えない教え方 かけ算わり算―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て