答えを浮かばせてしまう感覚があります。不思議な感覚です。

 {\Large\frac{4}{8}} の約分は、

4で割ります。

 

分子4を、4で割って1です。

分母8を、4で割って2です。

 

 {\Large\frac{4}{8}} {\Large\frac{1}{2}} と約分できます。

 

 {\Large\frac{6}{12}} や、 {\Large\frac{8}{16}} のような約分を

繰り返し計算します。

 

するとやがて、

大きな変化が起こります。

 

 {\Large\frac{6}{12}} の6と12を見たら、約数6が、

 {\Large\frac{8}{16}} の8と16を見たら、約数8が、

浮かぶようになります。

 

約数を浮かばせてしまう約分の感覚です。

 

約分の感覚で、

約数が浮かぶようになれば、

忘れることはありません。

 

感覚ですから、

約分の問題を見たら、

生涯、約数が浮かびます。

 

ただ  {\Large\frac{8}{16}} を見るだけです。

何かの計算をしていません。

約数8が浮かびます。

 

帯分数 2 {\Large\frac{1}{3}} を、

仮分数  {\Large\frac{7}{3}} に変える計算は、

感覚ではありません。

 

かけ算とたし算を組み合わせる

手順の計算です。

 

繰り返し計算しても、

大きな変化が起こりません。

何かが浮かぶようになりません。

 

 {\Large\frac{1}{3}} の整数部分2と、

分母3を掛けます。

このかけ算に気付くのは知識です。

 

計算そのものは

九九の感覚です。

 

2×3 は、九九の感覚です。

「にさんがろく」と言葉を使わなくても、

2と3を見たら、

瞬時に答え6が浮かびます。

 

続いて、この6に、

 {\Large\frac{1}{3}} の分子1を足します。

このたし算に気付くのは知識です。

 

たし算 6+1 は、

たし算の感覚です。

答え7が瞬時に出ます。

 

九九の感覚と

たし算の感覚で計算しますが、

 {\Large\frac{1}{3}} から、

2×3 や、6+1 の計算に気付くのは

知識です。

 

知識ですから、

忘れることがあります。

 

「思い出せない」でしたら、

九九の感覚と

たし算の感覚を持っていても、

帯分数 2 {\Large\frac{1}{3}} を、

仮分数  {\Large\frac{7}{3}} に変えることができません。

 

忘れていたとしても、

知識ですから、

 {\Large\frac{1}{3}} の2と3を示して、

「掛ける」と教えてから、

1を示して、

「足す」と教えれば、

「そうだった!」とすぐに思い出します。

 

忘れていたら、

教え直します。

すぐに思い出します。