8+6 のようなたし算を、
指で数えて計算します。
8を「はち」と読み、
「く、じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん、じゅうし」と、
指で6回数えて、
答え14を出します。
指で数える計算を
繰り返すと、
やがて大きな変化が起こります。
問題を見たら、
指で数える前に、
答えが浮かんでいます。
たし算のすべての問題ではなくて、
1つ2つの問題の答えが、
指で数える前に浮かびます。
5+5 や 7+2 のような
1つ2つの問題で、
答え10や9が浮かびます。
これら以外は、
指で数えて答えを出します。
指で数える計算を続けます。
こうしていると、
問題を見たら答えが浮かぶ
大きな変化が、
少しずつ広がっていきます。
問題を見ただけで
答えが浮かぶ問題が、
増えていきます。
やがて、
ほとんどの問題で
答えが浮かぶようになります。
7+8 や 6+9 のような
4~5個の問題は、
問題を見ても
答えが浮かびませんから、
指で数えて計算します。
こうしていると、
答えが浮かばない4~5個の問題に、
答えが浮かぶ大きな変化が
起こったように感じて、
それらしい答えを書くようになります。
答えが浮かんだと勘違いして、
それらしい答えを書きますから、
間違えています。
でも、
それらしい答えを書きますから、
正しいこともあります。
答えが浮かんでいませんから、
書く答えが一定しません。
同じ 7+8 の答えを、
16と書くこともあります。
正しく15と書くこともあります。
このように、
それらしい答えを書き始めたら、
もうすぐ、
すべての問題で指が取れます。
答えが浮かばない4~5個の問題で、
正しかったり間違えたりし始めたとき、
じきに指が取れます。
参照:
蔵一二三、「計算の教えない教え方 たし算ひき算」(2018)。
アマゾン。
計算の教えない教え方 たし算ひき算―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て