小3の7月と8月の2か月で、言えなかった九九を、言えるようになりました。「今できること」を繰り返しただけです。

九九を言えなかった小3が、

7月と8月の2か月間で、

言えるようになりました。

 

「にいちがに」、「ににんがし」、「にさんがろく」、

「にしがはち」、「にごじゅう」、「にろくじゅうに」、

「にしちじゅうし」、「にはちじゅうろく」、「にくじゅうはち」と、

九九を唱えることです。

 

小3の7月初めに、言えませんでした。

 

2の段から始めて、

7月と8月の2か月で、

9の段まで言えるようになりました。

 

2の段と3の段は、

それぞれを6秒で、

言うこともできます。

 

4の段から9の段まで、

暗唱できていますから、

繰り返し練習することで、

1つの段を6秒も、すぐでしょう。

 

九九を言えないのに、

学校では  {\large{ \begin{array}{rr} 23 \\ \times \:\:\:\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }}\\ のような

筆算のかけ算を習っていました。

 

4×3 も、

4×2 も答えを出せませんから、

この筆算のかけ算を計算できません。

 

この子は算数の授業中に、

どうしていたのでしょう。

 

そのつらさを想像できます。

 

今できることを少し手助けすれば、

覚えてしまえる子です。

 

しかも素晴らしいことに、

7+8 のような

たし算の指が取れていました。

 

問題を見ただけで、

答え15が浮かびました。

 

このたし算の力があれば、

短期間で

九九も言えるようになります。

そう確信して手伝いました。

 

九九を覚えることは、

暗算のたし算の力をつかむことよりも、

とても楽だからです。

 

九九を言うことはできません。

でも、読むことならばできます。

 

2×1=2にいちがに2×2=4ににんがし2×3=6にさんがろく2×4=8にしがはち

2×5=10にごじゅう2×6=12にろくじゅうに2×7=14にしちじゅうし2×8=16にはちじゅうろく

2×9=18にくじゅうはち の振り仮名の付いた

九九のカードを読むことならばできます。

 

振り仮名の付いた九九のカードを

読むことは、

今、できることです。

 

だから、

この今できることをさせます。

 

読むことができるのですから、

読むスピードを速くします。

今できることです。

 

そして、

速く読むことを繰り返します。

 

すると、

勝手に自然に覚えてしまいます。

 

こうなったら、

振り仮名の付いた九九のカードを

見ないで言うようにします。

 

見ないで言えるようになったら、

速く言えるようにします。

 

このように、

今できることだけを繰り返させます。

 

こうしていると、

今できることが、

少しずつ増えてしまいます。

 

そうして、

今できることが増えた結果、

7月と8月の2か月間で、

言えなかった九九を

言えるようになりました。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 かけ算わり算」(2018)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 かけ算わり算―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て