分数のひき算を正しく計算しています。でも、約分を忘れています。リードして教えます。

 {\Large\frac{1}{12}}-5 {\Large\frac{3}{4}}=6 {\Large\frac{1}{12}}-5 {\Large\frac{9}{12}}

=5 {\Large\frac{13}{12}}-5 {\Large\frac{9}{12}} {\Large\frac{4}{12}} と計算しました。

 

通分も、

1を借りて引けるようにすることも、

ひき算も

すべて正しくできています。

 

でも、

 {\Large\frac{4}{12}} は、4で約分できます。

 

が、

約分していません。

 

気付いていないとみて、

「約分できる!」や、

「約分して!」と教えるのが普通です。

 

教えられた子どもは、

約分できることに気付いて、

 {\Large\frac{4}{12}} {\Large\frac{1}{3}} と計算します。

 

「約分できることに気付いていない子」への教え方です。

 

この「気付いていない子」を、

「気付いている子」に入れ替えたら、

教え方が変わります。

 

「気付いていない子」ではなくて、

「気付いている子」ですから、

約分できることに気付いていて

約分していないだけです。

 

 {\Large\frac{4}{12}} を示して、

「上、4÷4、1」、

「下、12÷4、3」とリードする教え方に、

教え方が入れ替わります。

 

「約分できる」と誘う教え方は、

気付いていないことを教えていますから、

ユックリと分かりやすく話します。

 

気付いている子へのリードは、

速いスピードの話し方で、

計算していきます。

 

だから

短時間で、

 {\Large\frac{4}{12}} {\Large\frac{1}{3}} と書き終えてしまいます。

 

子どもは、

自分が「気付いている子」と

信じられていることを感じますから、

じきに自分で気付くように育ちます。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 分数とその先」(2019)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 分数とその先―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て