6-5=6-5
=5-5= と計算しました。
通分も、
1を借りて引けるようにすることも、
ひき算も
すべて正しくできています。
でも、
は、4で約分できます。
が、
約分していません。
気付いていないとみて、
「約分できる!」や、
「約分して!」と教えるのが普通です。
教えられた子どもは、
約分できることに気付いて、
= と計算します。
「約分できることに気付いていない子」への教え方です。
この「気付いていない子」を、
「気付いている子」に入れ替えたら、
教え方が変わります。
「気付いていない子」ではなくて、
「気付いている子」ですから、
約分できることに気付いていて
約分していないだけです。
を示して、
「上、4÷4、1」、
「下、12÷4、3」とリードする教え方に、
教え方が入れ替わります。
「約分できる」と誘う教え方は、
気付いていないことを教えていますから、
ユックリと分かりやすく話します。
気付いている子へのリードは、
速いスピードの話し方で、
計算していきます。
だから
短時間で、
= と書き終えてしまいます。
子どもは、
自分が「気付いている子」と
信じられていることを感じますから、
じきに自分で気付くように育ちます。
参照:
蔵一二三、「計算の教えない教え方 分数とその先」(2019)。
アマゾン。
計算の教えない教え方 分数とその先―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て