間違い直しを、問題の流れの中で教えます。子どもと同じ目線です。

 {\Large\frac{3}{8}} {\Large\frac{1}{3}}=3 {\Large\frac{9}{24}} {\Large\frac{8}{24}}=3 {\Large\frac{17}{24}} と計算しています。

間違えています。

 

 {\Large\frac{9}{24}} {\Large\frac{8}{24}} のひき算を、

足して、3 {\Large\frac{17}{24}} としています。

 

「ここ、ひき算」や、

「足すのではなく、引く」のように

教えたくなります。

 

でも、子どもの目線ではありません。

 

子どもの目線では、

もう1度、初めから計算です。

 

問題 3 {\Large\frac{3}{8}} {\Large\frac{1}{3}} を見ることからです。

 

初めから、

計算をし直します。

 

ひき算です。

分母をそろえます。

 

8と3から、

共通分母24を探し出します。

 

この24に、通分します。

 

 {\Large\frac{3}{8}} の分子に3を掛けます。

分母は24です。

 {\Large\frac{9}{24}} です。

 

続いて、

 {\Large\frac{1}{3}} の分子に8を掛けます。

分母は24ですから、 {\Large\frac{8}{24}} です。

 

ここまで、

子どもの計算は、合っています。

 

続いて、3 {\Large\frac{9}{24}} {\Large\frac{8}{24}} のひき算です。

 

分子同士を引きます。

9-8=1 です。

 

これで、

 {\Large\frac{9}{24}} {\Large\frac{8}{24}}=3 {\Large\frac{1}{24}} と計算できます。

 

ここまで計算すると、

9-8 を、

9+8 としていたことに気付きます。

 

この子は、

この一連の計算の流れの中で、

9-8 を、9+8 としています。

 

 {\Large\frac{9}{24}} {\Large\frac{8}{24}} だけの計算でしたら、

この子も正しく計算できます。

 

 {\Large\frac{3}{8}} {\Large\frac{1}{3}} からの計算です。

共通分母を探しだして、

通分した後に、

 {\Large\frac{9}{24}} {\Large\frac{8}{24}} を計算します。

 

間違えた分数のひき算を、

初めから計算し直すことで、

流れの中でミスに気付けば、

同じような間違いをしなくなります。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 分数とその先」(2019)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 分数とその先―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て