のような筆算のかけ算を教えます。
3けたの120と、1けたの2を掛けます。
2けた×1けたの筆算のかけ算 は、
スラスラと楽に計算できます。
この力を利用します。
3けた×1けた の一部分、
の筆算のかけ算でしたら、
2けた×1けたです。
すぐに計算できます。
この2けた×1けたの筆算のかけ算を、
楽に計算できる力を利用していると、
子どもが分かるような教え方です。
の120の1をペン先で隠します。
こうすると、
の筆算のかけ算が、
子どもに見えます。
2けた×1けたのかけ算です。
の120の1をペン先で隠すだけです。
無言です。
「できるでしょ!」、
「2けた×1けただよ!」
などと言いません。
子どもは、
計算できる問題を計算してしまいます。
の筆算のかけ算の答えを、
右から0 ()、
4 ()の順に書きます。
計算できる問題の答えを、
サッサと書いてしまいます。
このように書くのを見てから、
隠していた1を見せます。
無言です。
1を隠していたペン先を、
問題用紙の上で、
上にずらします。
見えた1をそのまま書いたら ()、
間違えています。
「にいちが(2×1)?」と問います。
「あっ!」と気付いた子どもは、
1を2に書き換えます。
計算が終わります。
このようにリードすれば、
子どもが既に持っている力を
利用して教えることができます。
子どもも、
自分がスラスラと計算できる2けた×1けたを
使って計算していると分かります。
の120の1をペン先で隠して、
の筆算のかけ算が見えるようにしても、
計算しようとしない子もいます。
1~2秒待っても、
計算を始めないようでしたら、
リードして計算していきます。
の120の1をペン先で隠したままで、
の筆算のかけ算を、
「にれいがれい(2×0=0)」とリードします。
2と0を掛ける九九と、
その答え0を言います。
と書いたのを見たら、
「ににんがし(2×2=4)」と、
次の計算をリードします。
2と2を掛ける九九と、
その答え4です。
と、
楽にできるはずの2けた×1けたの計算が
終わります。
子どもは、
「あぁ、これならばできる」と気付きます。
続いて、
隠していた1を見せます。
を見ても、
子どもが何もしなければ、
計算をリードします。
「にいちがに(2×1=2)」とリードします。
と計算が終わります。
このように、
子どもの育ちはさまざまです。
そうですが、
の120の1をペン先で隠すことは、
どの子にも同じようにリードします。
の2けた×1けたの筆算のかけ算を
子どもに見せることから教えます。
参照:
蔵一二三、「計算の教えない教え方 かけ算わり算」(2018)。
アマゾン。
計算の教えない教え方 かけ算わり算―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て