算数の計算で、急に難しくなるところがあります。
のような2けた×2けたの筆算のかけ算は、
その1つです。
のような筆算のかけ算の前に、
のような2けた×1けたの筆算のかけ算が、
スラスラ計算できるようになっています。
この力を少し工夫するだけで、
のような筆算のかけ算を計算できます。
理屈はそうです。
ですが、子どもには少しの工夫ではありません。
とても強い難しさを感じます。
の計算は、
と、
の2けた×1けたの筆算のかけ算を
2回です。
47の4を隠せば です。
2けた×1けたの筆算のかけ算です。
47の7を隠せば です。
少しおかしな形をしていますが、
2けた×1けたの筆算のかけ算です。
最初に、 の、
を計算します。
です。
2けた×1けたの筆算のかけ算は、
楽にスラスラとできます。
次に、 を計算します。
でしたら、
見慣れた2けた×1けたの筆算のかけ算です。
4が左に動いた は不自然ですが、
2けた×1けたの筆算のかけ算と
思えば思えます。
やや受け入れにくい計算です。
ですが、
下の4から上の2と3に順に掛けるだけです。
2けた×1けたの筆算のかけ算の計算です。
の答え128を、
の答え224の下の行に、
左に1数字分ずらして書きます。
です。
掛ける数47の4の下です。
慣れると自然な位置です。
そうですが、慣れるまで迷います。
の上の数字32を、
の計算で使います。
それなのに、また の計算で使います。
上の数字32を、2回使います。
これも慣れるまで、不自然です。
最後に、たし算です。 です。
のような、見慣れないたし算です。
+が書いてなくて、
下の数字128が、
左に1数字分ずれています。
上の数字224の4の下に、
数字がありません。
でしたら、
+がないだけです。
は、
0がなくて、空白です。
とても不自然です。
は、
と、
の
2けた×1けたの筆算のかけ算を2回ですが、
いくつもの不自然さがあります。
1つの計算の中に、
難しさがいくつも積み重なって、
とても難しくなってしまいます。
① の2けた×1けたの筆算のかけ算の不自然さ。
② と、
のそれぞれで、32を使う不自然さ。
③ の答えを、
の答えの下に、左に1数字分ずらして、
のように書く不自然さ。
④ の筆算のたし算の不自然さ。
を計算するとき、
このような4つの難しさを
すべて乗り越えなければなりません。
1つずつ順に乗り越えるのではありません。
1問の計算に、
4つの難しさがすべて出てきます。
とても難しく感じてしまいます。
そういうところです。
(×÷021)