「思い」が「行動」を生み出します。
「行動」が「習慣」を生み出します。
頭の中の「思い」が強いほど、
すぐに「行動」します。
先延ばししません。
そして、
同じような「行動」を繰り返すと、
自然に「習慣」が育ちます。
こうなると、
強い「思い」がなくても、
「行動」が「習慣」としてなされます。
宿題をまだ終えていない子どもに、
「宿題、まだでしょ」、
「やっちゃいなさい」とリードします。
普通のリードです。
「宿題を終わらせる」との
子どもの「思い」が弱いから、
まだ宿題が終わっていないと理解して、
子どもの「思い」を強めようとしています。
このような言い方で、
「宿題を終わらせる」との「思い」が
十分に強くなれば、
子どもは自動的に「行動」してしまいます。
強い「思い」が宿題を終わらせてしまいます。
「思い」は、子どもの内面にあります。
外からは見えません。
「宿題できるでしょ」、
「終わらせなさい」のように、
外から子どもの内面を刺激しようとしても、
子ども内面の「思い」に届きません。
外から声を掛けても、
子ども内面の「思い」の強さは、
残念ながら変わりません。
宿題を終わらせなければと思っていますが、
その「思い」は弱いままです。
「行動」しません。
外から刺激できるのは、
子どもの内面ではなくて、
外です。
子どもの内面の宿題を終わらせようとする「思い」が、
弱くても強くても、
宿題を終わらせる「行動」をリードできます。
「宿題、何?」
「手伝うから持っておいで」
「どこ?」
「ノートと鉛筆を出して」
「〇〇だから、ここに書いて」と、
「行動」をリードします。
「宿題、何?」に、
「算数の計算」と子どもが答えることや、
「手伝うから持っておいで」に応えて、
宿題を持ってくるだけですから、
強い「思い」など要りません。
すぐに「行動」できます。
すぐにできる「行動」をリードすれば、
宿題を終わらせることができます。
「宿題、何?」に、「算数の計算」と答えるとき、
子どもは内面で、
「何だったかな?」と考えています。
「算数の計算だった」と分かって、
「算数の計算」と答えるとき、
答えようとする「思い」を持っています。
「宿題、何?」も、
「手伝うから持っておいで」も、
すべて宿題を終わらせるための「行動」を
リードしています。
1つの「行動」をするとき、
そうしようとする小さな「思い」を持っています。
宿題を終わらせるまでの
このような小さな「思い」の総和は、
とても強い「思い」になります。
すぐにできる「行動」をいくつもリードして、
宿題を終えたとき、
とても強い「思い」も育っています。
宿題をリードすることで、
とても強い「思い」を育てることを繰り返すと、
強い「思い」を持つ習慣になります。
するとやがて、
強い「思い」が、
宿題を終わらせるようになります。
(基本031)