は、ひき算です。
4と3を、上から下に見て、
4-3=1 と計算します。
そして、3の下に、答え1を書きます。
続いて、6と2を、上から下に見て、
6-2=4 と計算します。
そして、2の下に、答え4を書きます。
と計算できます。
学力の力を使って、
学力を育てています。
子どもが内面に持っている力は、
学力だけではありません。
普段、ほとんど意識しませんから
分かりにくいはずです。
ユッタリと話します。
(繰り下がりなし)や、
(繰り下がりあり)が30問、
宿題になっているとします。
「宿題を始める」は、
子どもの内面の率先力の主体性です。
「宿題をすることで自分は育つ」、
「だから、やってしまおう」は、
やはり内面の先に決めた目的です。
「先に遊んでしまうと疲れてしまい、
宿題をしようと思わなくなるから、
遊びに行く前に終わらせてしまおう」は、
これも内面の優先順です。
「宿題は後回しにして、
遊びに行こう」の優先順も可能です。
少しも意識していませんが、
このような力が、子どもの内面にあります。
とても弱いままです。
このような力に気付いてもいないのが普通です。
でも、このような力を持っていますから、
算数の宿題を手伝うことで、
筆算のひき算の計算力だけではなくて、
率先力の主体性や、
先に目的を決めることや、
優先順を決めることも育てることができます。
計算だけを手伝ってしまったら、
このような力を育てようとしていませんから、
残念ながらほとんど育ちません。
宿題をしている目の前の子どもが、
集中を切らしています。
ボ~ッとしています。
で計算が止まっています。
「どうしたの。集中して」や、
「できるでしょ」のように言いたくなります。
でも、考えてみましょう。
このように言うことで、
筆算のひき算だけではなくて、
率先力の主体性の力や、
先に目的を決める力や、
優先順を決める力が育つでしょうか?
「どうしたの」のように言う代わりに、
4を示して、「4-5、引けない」、
「14-5、9」、
6を示して、「1減って、5」、
「5-3、2」と計算をリードしたらどうでしょうか?
止まっている計算をリードして動かせば、
子どもは心の中で、
「宿題が途中だった」と気付きます。
このような気付きが、
子どもの内面で自発的に起こります。
そして、「終わらせてしまおう」となりますから、
率先力の主体性の力や、
先に目的を決める力や、
優先順を決める力が刺激されます。
(基本032-91)