すぐ寝ようとします。
やりたくなさそうです。
すぐ「分からない」と言います。
キョロキョロして落ち着きがありません。
集中が続きません。
ダラダラと計算しています。
これらはすべて子どものことです。
実にさまざまなことをします。
子どもの内面の何か(無意識の習慣のような)が、
子どもをリードして、
このようにさせています。
5+4 を、
5を「ご」と黙読して、
「ろく、しち、はち、く」と、
指で4回数えて、
答え9を出す子です。
このような計算をリードするリーダーが、
子どもの内面に育っています。
だから、子どもは計算できます。
でも、
すぐ寝ようとする別のリーダー(無意識の習慣)も、
子どもの内面にいますから、
この寝ようとするリーダーにリードされると、
計算をリードするリーダーが休んで、
計算を中断して、
子どもはウトウトし始めます。
「どうしたの?」、
「寝ないで、やろう」のように
こちらが声を掛けるとどうなるでしょうか?
子どもの内面の
寝ようとするリーダーを
言葉で攻撃しています。
寝ようとするリーダーは、
昼寝や夜寝るときに働いてほしいのですが、
今は違います。
計算をリードするリーダーに
シッカリと働いてもらいたいときです。
だから、
中断している計算 7+4 を、
子どもの内面の計算をリードするリーダーと
同じ計算の仕方で、
こちらが計算します。
7+4 の7を示して、
「しち」と読んだ後、
子どもに見えるように、
こちらの指を4回、
「はち、く、じゅう、じゅういち」と折ります。
このようなこちらの計算を、
ウトウトし始めた子どもは、
ぼんやりと見ます。
このような計算代行が刺激になって、
子どもの内面の計算をリードするリーダーが
働き始めて、
寝ようとするリーダーが休むまで、
2問3問と手伝います。
やりたくなさそうなリーダーも、
「分からない」って言うリーダーも、
キョロキョロと落ち着かないリーダーも、
集中が続かないリーダーも、
ダラダラと計算するリーダーも、
寝ようとするリーダーと同じです。
それぞれに必要なときがあります。
でも、今は違います。
今は、計算をリードするリーダーに
働いてほしいときです。
だから、
それぞれのリーダーを言葉で攻撃しません。
子どもがどのようなリーダーにリードされていても、
そのことを少しも気にしません。
計算をリードするリーダーが働くように
手助けしてしまいます。
(基本033)