1行で計算する2けた×2けたの計算だけを、取り去りやすい言葉でリードして教えます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 21 \\ \:\:\:\times \: 30 \\ \hline \end{array} }}\\ の計算の手順を教えます。

 

取り去りやすい最小限の言葉だけです。

 

0を示して、

「このゼロ(0)、ここ」と言いながら、

0の真下を示します。

 

子どもは、0を見た後、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 21 \\ \:\:\times \: 30 \\ \hline  \:\:\:\:0 \\\end{array} }}\\ と書きます。

 

次に、

3と1を順に示しながら、

「さんいちがさん」と言って、

3の下を示します。

 

示された3と1を見た子どもは、

心の中で、3×1=3 と計算しますから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 21 \\ \:\:\times \: 30 \\ \hline  \:\:30 \\\end{array} }}\\ と書きます。

 

続いて、

3と2を順に示しながら、

「さんにがろく」と言って、

×の下を示します。

 

示された3と2を見た子どもも、

九九を計算しますから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 21 \\ \:\:\times \: 30 \\ \hline  630 \\\end{array} }}\\ と書きます。

 

同じような教え方でリードして、

子どもが、計算の手順をつかむまで

繰り返します。

 

とても不親切な教え方です。

計算だけを順に言うだけです。

 

計算手順をつかんだ後のゴールの計算を

ハッキリと見ることができますから、

子どもには、親切です。

 

同じように計算できれば、

計算手順をつかめます。

 

どこを見て、

どうするのかだけに絞られて

リードされているからです。

 

このリードから音を抜けば、

計算手順に慣れた後の

無言の計算になります。

 

「このゼロ(0)、ここ」、

「さんいちがさん」、

「さんにがろく」の音は、

取り去りやすい音です。

 

子どもが自分で計算するとき、

この音が不要になるからです。

 

(×÷029-92)