集中の戻し方をリードします。付いてくる子どもを、合いの手で褒めます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 68 \\ +\: 35 \\ \hline \end{array} }} \\ のような宿題40問を計算しています。

 

計算に手順があります。

最初に何をして、

次に何をして・・・と続く一連の計算です。

 

右の8と5を上から下に見て、

たし算の答え13を出して、

3を書いて、

1を繰り上がり数として覚えます。

 

続いて、

6と3を上から下に見て、

たし算の答え9を出して、

繰り上がり数1を足して、

10にして書きます。

 

そして、

次の問題に移ります。

 

40問の計算が終わるまで、

同じような計算が続きますから、

何回も集中を切らせるのが普通です。

 

集中は切れるものですから、

切れても、

戻せればいいのです。

 

切れるものですから、切れていいのです

戻せないとしたら、

困ったことです。

 

だから、

戻し方をリードします。

 

切れていることに気付かないと

戻れません。

 

切れていることに気付いても、

グズグズしていると戻れません。

 

気付いたらすぐ戻ります。

こうすると戻れます。

 

ですから、

切れていることに気付くことと、

すぐ計算に戻ることを教えます。

 

気付くことと、

すぐ計算に戻ることの2つを組にして、

リードして教えます。 

 

まったくの突然に、

次の計算  {\normalsize { \begin{array}{rr} 75 \\ +\: 18 \\ \hline \end{array} }} \\ をリードします。

 

5と8を上から下に示しながら、

「じゅうさん(13)」です。

 

集中が切れている子どもは、

突然、5と8を示されて、

たし算の答え13を言われるのですから、

切れていたことに気付くと同時に

計算し始めます。

 

集中が切れていることに気付いた子どもは、

すぐに計算に戻ったのですから、

子どもが、13の3を  {\normalsize { \begin{array}{rr} 75 \\ +\: 18 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\書いたとき、

「そう」や「いいよ」と

褒める合いの手を入れます。

 

このような合いの手で、

子どもを褒めることを繰り返します。

 

やがて子どもは、

集中が切れていることに気付くようになり、

すぐに計算に戻るように育ちます。

 

(基本039-91)