子どもは、心の奥深くから、
「伸びたい」と強く思っています。
でも、
こちらを探ろうとするように、
「やりたくない」や、
「分からない」と言います。
「すべきことだし、やりたいことだが、
やりたくない」なのです。
「分かろうとしているのだが、
分からない」なのです。
6+5 で集中が切れています。
「やりたくない」状態です。
この子に教える前に、
こちらは、心の中で自問自答します。
「どうする?」ではありません。
こう考えると、
子どもの「やりたくない」に対処してしまいます。
「どうやる?」です。
そして、「できることは何?」です。
この子は、指で数えて計算できます。
こちらがリードして、
6+5 の6を示して、
「ろく」と読み、
5を示した後、
「しち、はち、く、じゅう、じゅういち」と、
指で数えて計算してしまいます。
このリードは、
止まっている 6+5 の計算の仕方を、
こちらが子どもの代行で、
「どうやる?」と、
「できることは何?」を考えた答えです。
を、
「分からない」と持ってきます。
頭の使い方を教えたいので、
「どうやる?」と聞きます。
やはり、
「分からない」です。
さらに聞きます。
「何で割れる?」です。
2や、5と答えてくれます。
「何で割れる?」を心で繰り返した子どもが、
出した答えです。
「2で割ると、どうなる?」と、
頭の使い方を教えていきます。
子どもは、心の中で、
「2で割る」と繰り返してから、
分子26を2で割ります。
さて、 の分子26は、
2で割ることができます。
でも分母65は、
2で割ることができません。
2で割ることができる26を2で割ると、
26÷2=13 です。
これから、26は、
13で割ることもできると分かります。
分母65は、2で割れませんから、
13で割れるはずです。
このように考えることのできる疑問文を、
子どもに渡していきます。
その大本が、
「どうやる?」や、「できることは何?」です。
(基本044)