少し残っている繰り上がりの間違いを、指を使う単純なパターンで乗り越えます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 23 \\ +\: 12 \\ \hline \end{array} }} \\ や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 14 \\ +\: 19 \\ \hline \end{array} }} \\ の筆算のたし算の繰り上がり計算で、

やや混乱しています。

 

繰り上がりがないのに、

1を足します。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 23 \\ +\: 12 \\ \hline\:\:45\end{array} }} \\ です。

 

繰り上がりがあるのに、

1を足し忘れます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 14 \\ +\: 19 \\ \hline\:\:23\end{array} }} \\ です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 15 \\ +\: 21 \\ \hline\:\:36\end{array} }} \\ や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 25 \\ +\: 17 \\ \hline\:\:42\end{array} }} \\ のように、

ほとんどの問題は、

正しくできています。

 

でも、間違える問題が、

少し残っています。

 

正しくできることへのこだわりが強い子どもは、

少し残っている間違える問題を、

とても強く気にします。

 

そして、

「繰り上がりは難しい」、

「できない」となります。

 

こうなると、

繰り上がりの間違いが続きます。

 

少ししかない間違いが

続くことから抜け出すために、

間違えた問題の直し方を、

パターン化してしまいます。

 

パターンの1つの例が、

繰り上がり数1を指に取ることです。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 23 \\ +\: 12 \\ \hline\:\:45\end{array} }} \\ を直すとき、

「3+2、5」、「5、合っている」、

「指、ない」、

「2+1、3」、

「指、ないから、この4、3」です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 14 \\ +\: 19 \\ \hline\:\:23\end{array} }} \\ でしたら、同じパターンで、

「4+9、13」、「3、合っている」、

「指、1」、

「1+1、2」、

「指、1足して、3」、「この2、3」です。

 

指を出すこともあれば、

出さないこともある単純なパターンに、

気持ちを集中させます。

 

こうして、

「できない」と思う気持ちから離れさせて、

たし算の繰り上がり計算をマスターさせます。

 

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