計算の仕方を見せる教え方をするときの
子どもの見方の仮説です。
改まった言い方をすれば、
動画見本を見せる教え方の子ども観です。
1つの例です。
効果的であることは実証済みです。
① 伸びたがっています。
できるようになりたいのです。
とても強い気持ちです。
ですから、動機づけが要りません。
② 集中時間は5秒間です。
とても悪い状態のときでも、
5秒間は集中できます。
この5秒間を何回も重ねることができます。
③ 正しい答えを出そうとしています。
間違えようとしていません。
こちらに理解できない答えであれば、
子どもに「どうやったの?」と聞きます。
その答えが、子どもが理解している計算です。
④ 動きをまねしてつかむ学び方が好きです。
計算の仕方を動画見本で見せれば、
子どもは真剣になって見ます。
さて、
算数の宿題の途中でボ~ッとしています。
9÷3 や、20÷5 のようなわり算です。
状態の悪いときのやり方を、
リードしてやって見せます。
1回の集中時間を5秒以下として、
何回も重ねます。
子どもは、やろうとしています。
宿題を終わらせようとしています。
このような子ども観で見ます。
9÷3 に、
「わ(=)」で、
9÷3= と書かせます。
「そう」と受けます。
1区切りです。
5秒以下です。
続いて、=の右を示して、
「さん(3)」です。
9÷3=3 になります。
やはり、「そう」です。
5秒以下の1区切りです。
それから、
9÷3 の3と、
答えの3と、
9を順に示しながら、
「さざんがく(3×3=9)」です。
これも、5秒以下の1区切りです。
そして、
次の問題 20÷5 に移ります。
やろうとしている子に、
1回が5秒以下の区切りを積み重ねて、
宿題を計算していく動画見本です。
すぐに、
子どもはまねします。
(基本 -001)
(×÷ -003)