「見えている」が、「見ている」に変わると、計算の仕方も変わります。

分数のたし算とかけ算を例にします。

 

たし算  {\Large\frac{1}{2}} {\Large\frac{1}{4}} を、

「見えている」で計算すると、

 {\Large\frac{4}{8}} {\Large\frac{2}{8}} {\Large\frac{6}{8}} {\Large\frac{3}{4}} のようにすることがあります。

 

分母を、2×4=8 で通分しています。

 

通分すると意識して計算するようになると、

 {\Large\frac{1}{2}} {\Large\frac{1}{4}} の2つの分母、

2と4だけを見るようになります。

 

これが、「見ている」状態ですから、

2と4の最小公倍数「4」で通分します。

 

 {\Large\frac{2}{4}} {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{3}{4}} の計算に変わります。

 

かけ算  {\Large\frac{1}{7}}× {\Large\frac{7}{8}} を、

「見えている」で計算すると、

 {\Large\frac{7}{56}} {\Large\frac{1}{8}} のようにすることがあります。

 

分母同士、分子同士を掛けてから、

その後で、約分しています。

 

約分を意識して計算するようになると、

 {\Large\frac{1}{7}}× {\Large\frac{7}{8}} の斜めの上下を見るようになります。

 

これが、「見ている」状態ですから、

左下と右上の7を見るようになります。

 

 \require{cancel}\displaystyle {\frac{1}{\begin{matrix}\cancel{7}\\1\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{7}\end{matrix}\,}{8}} {\Large\frac{1}{8}} の計算に変わります。

 

(分数  {\normalsize {α}} -001)