九九の1つの段を6秒で言う速さにリードされれば、筆算のかけ算や暗算のわり算の計算に容易に慣れます。

九九の二の段から九の段を

スラスラと言えるようになった後、

1つの段を6秒の早口で言えるようにします。

 

この速さになると、

2×6 を見たら、

答え12が頭に浮かぶようになります。

 

2×6 に、

「にろくじゅうに」と音を使う前に、

答え12が浮かびます。

 

こうなると、

九九のこの速いスピードを、

この先の計算のリーダーにできます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 63 \\ \:\times \:\:\:\: 2 \\ \hline \end{array} }}\\ の計算を、

九九の答えが浮かぶ速さが、

子どもをリードするように教えます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 63 \\ \:\times \:\:\:\: 2 \\ \hline \end{array} }}\\ の2と3を、

下から上に順に示しながら、

鋭い早口で、

「にさんがろく(2×3=6)」と言ってから、

2の真下を示して、

「ここ、ろく(6)」と教えます。

 

「にさんがろく(2×3=6)」と言う速さは、

二の段を6秒で言う速さです。

 

左から右に並んだ 2×3= と、

下から上に並んだ  {\normalsize { \begin{array}{rr} 63 \\ \:\times \:\:\:\: 2 \\ \hline \end{array} }}\\ の2と3が、

同じ速いスピードの計算ですから、

「同じ計算なのだ」と納得しやすくなります。

 

2×3=6 と書く素早さで、

子どもは、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 63 \\ \times \:\:\:\: 2 \\ \hline \:\:\:\:\:6\end{array} }}\\ と書きます。

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 63 \\ \times \:\:\:\: 2 \\ \hline \:\:\:\:\:6\end{array} }}\\ の2と6を、

下から斜め上に示しながら、

二の段を6秒で言う速さで、

「にろくじゅうに(2×6=12)」と言ってから、

6の真下を示して、

「ここ、じゅうに(12)」と教えます。

 

九九の速いスピードにリードされた子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 63 \\ \times \:\:\:\: 2 \\ \hline \:126\end{array} }}\\ と書きます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 63 \\ \:\times \:\:\:\: 2 \\ \hline \end{array} }}\\ の計算を速くするのではありません。

九九だけを速くするのです。

 

1つの段を6秒で言うことのできる

九九の速いスピードにリードされて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 63 \\ \:\times \:\:\:\: 2 \\ \hline \end{array} }}\\ を計算する教え方です。

 

12÷2= のわり算を、

二の段を6秒で言える速さに

リードされるような教え方をします。

 

12÷2= を、

「2に何かを掛けて12にする」ように計算します。

 

12÷2= の12を示して、

二の段を6秒で言う速さで、

「にいちがに、ににんがし、にさんがろく、

にしがはち、にごじゅう、にろくじゅうに」と、

答えが12になるまで言います。

 

そして、

12÷2= の=の右を示して、

「にろくじゅうに(2×6=12)のろく(6)」と教えます。

 

二の段を6秒で言う速さにリードされて、

こちらが言う二の段を聞いていた子どもは、

12÷2=6 と、素早く書きます。

 

1つの段を6秒で言う速さにリードされるわり算を、

5~6問や、7~8問教えます。

 

速いスピードの九九がリーダーになれば、

九九を利用するわり算を、

子どもは、「そうするのか」とつかみます。

 

速いスピードの九九にリードされて、

わり算の計算をつかんだ子は、

速いスピードの九九を、

わり算の計算で利用できます。

 

暗算のわり算の計算を速くしていません。

九九のスピードを、

速いまま使っているだけです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -022)、(×÷  {\normalsize {α}} -016)