3けたのたし算の繰り上がりを分かっているのにミスを恐れています。計算だけをリードします。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 100 \\ +\:\:\: 80 \\ \hline \end{array} }} \\ を、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 100 \\ +\:\:\: 80 \\ \hline180\end{array} }} \\ と、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 110 \\ +\:\:\:\:\:\:\: 3 \\ \hline \end{array} }} \\ を、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 110 \\ +\:\:\:\:\:\:\: 3 \\ \hline113\end{array} }} \\ と正しく計算します。

 

ですが、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 115 \\ +\:\:\:\:\:\:\: 7 \\ \hline \end{array} }} \\ で止まります。

 

2けたの  {\normalsize { \begin{array}{rr} 15 \\ +\: 27 \\ \hline \end{array} }} \\ でしたら、

楽に、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 15 \\ +\: 27 \\ \hline\:\:42\end{array} }} \\ と計算できる子です。

 

3けたのたし算の繰り上がりも、

2けたのたし算と同じ計算だろうと、

思い付いているようです。

 

でも、

ミスを恐れています。

 

何も書かないで、

「分からない」です。

 

「思い付いた通りです」、

「あなたの知っている繰り上がり計算です」、

 

「計算してみせます」、

「あなたが繰り上がりを習ったやり方です」、

「覚えているはずです」と心で決めてから、

計算をリードします。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 115 \\ +\:\:\:\:\:\:\: 7 \\ \hline \end{array} }} \\ の115の真ん中の1を隠して、

5と7が見えるようにしてから、

「ご足すしちは(5+7=)?」とリードします。

 

たし算を誘われた子どもは、

「じゅうに(12)」と答えてくれます。

 

「そう。に(2)書いて」、

「指、いち(1)」と教えます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 115 \\ +\:\:\:\:\:\:\: 7 \\ \hline\:\:\:\:2\end{array} }} \\ です。

 

繰り上がりのような言葉を使うと、

聞いて理解する姿勢に子どもがなります。

 

こうならないように、

指に、

繰り上がり数1を取らせます。

 

これだけの違いですが、

子どもは計算する姿勢のままです。

 

隠していた115の1を見せてから、

「いち足すいちは(1+1=)?」です。

 

すぐに子どもは、

「に(2)」と答えてくれます。

 

「そう」と教えます。

 

子どもの答え「に(2)」を、

正しいと認めたのではありません。

「そう」と教えたのです。

 

だから子どもは、

答え2を書きます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 115 \\ +\:\:\:\:\:\:\: 7 \\ \hline\:\:22\end{array} }} \\ です。

 

続いて、115の左の1を示して、

「これ、ここ」とリードすれば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 115 \\ +\:\:\:\:\:\:\: 7 \\ \hline\:122\end{array} }} \\ と計算できます。

 

「やはり思っていた通りだ」となります。

 

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