さまざまな動きを組み合わせて計算します。ですから、計算には特有のリズムが生まれます。

計算している子どもの

答えを書くスピードを見ます。

 

たし算でしたら、

答えを書き終わってから、

次の問題の答えを書き終わるまでのスピードです。

 

6+5=11 と書いてから、

次の問題 9+3= の答え12を

書き終わるまでのスピードです。

 

6+8=、4+6=、9+5=、7+5=、8+8=、

4+8=、6+5=、7+9=、8+5=、4+4=、

5+7=、8+7=、9+6=、4+7=、5+6=、

8+4=、7+7=、5+4=、8+6=、7+8=、

5+5=、7+6=、9+8=、7+4=、6+7=、

このようなたし算25問でしたら、

1問目 6+8=14 と書いてから、

2問目 4+6= の答え10を

書き終わるまでのスピードや、

3問目 9+5= の答え14を

書き終わるまでのスピードです。

 

25問のたし算の答えを書いていく「流れ」が、

答えを書くスピードを見ることで見えます。

 

ひき算でしたら、

15-7=8 と書いてから、

次の問題 13-9= の答え4を

書き終わるまでのスピードです。

 

筆算でしたら、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 12 \\ \hline\:\:57\end{array} }} \\ と書いてから、

次の問題  {\normalsize { \begin{array}{rr} 36 \\ +\: 17 \\ \hline \end{array} }} \\ の答え53を

書き終わるまでのスピードです。

 

計算には動きがありますから、

子どもが答を書いていくスピードを見ると、

「リズム」が見えます。

 

6+5= を数える計算でしたら、

6を見る動き、

「ろく」と黙読する動き、

+5 の5を見る動き、

「しち、はち、く、じゅう、じゅういち」と数える動き、

= の右を見る動き、

6+5=11 と書く動きをします。

 

さまざまな一連の動きを組み合わせて、

6+5=11 と書いて、

次の問題 9+3= を

同じ一連の動きで計算しますから、

「リズム」があります。

 

たし算を数えて計算しますから、

「たし算を数えるリズム」です。

 

6+8= の全体を見る焦点で見て、

答え14が浮かぶのでしたら、

この計算は、「たし算の感覚のリズム」です。

 

答えを書いていくスピードを見るのですから、

主に、

鉛筆の動きを見ています。

 

この鉛筆の動きに、

「リズム」があります。

 

「たし算を数えるリズム」があります。

「たし算の感覚のリズム」があります。

かなり違うリズムです。

 

15-7= を、

「7に何かを足して15にする何か?」で計算でしたら、

「ひき算のたし算を利用するリズム」です。

 

15-7= の全体を見る焦点で見て、

答え8が浮かぶ感覚を持っていれば、

「ひき算の感覚のリズム」で計算します。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 12 \\ \hline\:\:57\end{array} }} \\ と計算するとき、

「たし算の筆算のリズム」で計算します。

 

このように、

計算にはさまざまな「リズム」があります。

 

子どもの鉛筆の動きを、

主に見れば、

その計算特有の「リズム」に乗っているのか、

外れているのかを感じることができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -055)、(+-  {\normalsize {α}} -041)