「これを取ってこい、
あれを取ってこい、
これもやれ、
あれもしろ、
終わったら私を呼べ」というやり方で、
子どもに宿題をさせます。
このようにして、
いちいち指図するやり方で宿題をさせると、
子どもの自主性は、なかなか育ちません。
「宿題は終わったの?」、
「まだなら、やってしまいなさい」と、
日に何回も、
子どもを監督しなければなりません。
ほとんど目にしませんが、
少し違うやり方があります。
子どもの主体性を利用して、
自主性を育てるやり方です。
この準備として、
子どもに、いくつか聞いて、
そして、約束します。
「帰宅してから、宿題があったかどうかを、思い出せますか?」、
「宿題があったら、机の上に出すことができますか?」、
「そして、その宿題を見て、いつやろうかと決めることができますか?」、
「決めた時間になったら、宿題をやることを思い出せますか?」、
「机に座って、宿題を開いて、やり始めることができますか?」、
「分からないところを、聞くことができますか?」、
「終わった宿題を、カバンに入れることができますか?」、
・・・・・。
「できる」と答えられるこのようなことを、
子どもに聞きます。
こうして、
子どものできることをハッキリとさせれば、
自主的に宿題をしてしまう力を持っていることを、
子どもは自覚できます。
これらの宿題を終わらせてしまう力を、
箇条書きに書き留めて、
子どもとの約束にします。
「~~しなさい」と押し付けません。
「~~できますか?」と子どもに聞いて、
「できる」と答えたことを書き留めて、
これを約束にしています。
毎週末のような区切りで、
約束が守られているのかを、
子どもと評価します。
子どもの自己評価を助けるだけです。
「自分が約束を守っている」と知れば、
次の週も守ろうとする気持ちが強くなります。
(基本 -074)