夕食の準備や
食後の食器洗いの家事をしながら、
子どもの宿題を手伝います。
宿題は、算数の計算です。
さて、
夕食の準備や
食後の食器洗いの家事は、
さまざまな作業の組み合わせですから、
いくつもの切れ目があります。
その作業の切れ目に、
子どもの宿題の手伝いを
1回に10秒前後だけ割り込ませます。
親は、
家事に軸足を置いたままです。
親の軸足の置き方が、
子どもが宿題に軸足を置き続けるロールモデルになります。
親は、
10秒くらいの短時間だけ、
子どもの宿題を手伝って、
スパッと切り上げてしまい、
続きの家事にサッサと戻ります。
子どもの主体性のレベルが高ければ、
このような手伝いを2~3回や、
5~6回行います。
主体性のレベルが、
まだあまり高くはなくて、
甘えの強い子でしたら、
10回や20回は手伝います。
家事の作業の切れ目に、
1回が10秒くらいの手伝いを割り込ませるだけですから、
家事が止まることはありません。
このために、
親が家事をしている近くで、
子どもに宿題をさせるようにすれば、
すぐに子どもを、
「どこ」、「持っておいで」と呼び寄せることができます。
あるいは、
親が子どものところに行って、
10秒くらい手伝って、
家事に戻ることもできます。
手伝う時間を、
1回、10秒くらいにしていますから、
手伝い方をワンパターンにします。
親が、
計算します。
子どもに教えようとすると、
ワンパターンの手伝い方になりません。
親の計算を見せるようにすれば、
手伝い方がワンパターンになります。
無言で計算すると、
見ている子どもは、
親のしている計算が分かりません。
自分の計算を、
ブツブツとつぶやいて、
実況中継して答えを出すようにすれば、
親の計算を子どもに見せることができます。
宿題が、
8+5= のようなたし算で、
数えて計算する子でしたら、
親の実況中継は、
「はち」、
「く、じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん」、
「ここ、じゅうさん(13)」です。
普通に話すスピードの実況中継でしたら、
この1問の計算に、
5秒もかかりません。
家事の作業の切れ目によって、
子どもの手伝いに使える時間が違いますが、
2問手伝って、10秒くらい、
3問手伝って、15秒くらいです。
親の都合で、手伝う時間を決めます。
つまり、家事を大事にする姿勢です。
このことが、
子どもが自分の算数の宿題を大事にする
ロールモデルになります。
手伝い終わったら、
子どもの宿題の手伝いをスパッと切り上げて、
サッサと家事の次の作業に戻ります。
つまり、
10秒くらいの手伝いを終えたら、
子どもの宿題のことから気持ちを離して、
家事のことだけを気にします。
また、
子どもの宿題の都合ではなくて、
親の家事の都合で、
いつ手伝うのかを決めます。
このような手伝いをやっていただくと、
親の家事への集中力が深くなることと、
手伝われている子どもの集中も
うそのような話ですが、
本当に深くなります。
親が家事への集中を深くすることを、
目の当たりにしますから、
子どもの集中は自然に深くなります。
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