さまざまな学年の20~30人の子どもたちが、
算数の宿題を計算しています。
計算の内容はさまざまです。
7+4= を指で数えている子。
9+6= の答え15が浮かぶ感覚を持ち、
25問を20秒の速さに挑戦している子。
13+8= のような難しいたし算を計算している子。
8-3= を数えて計算している子。
15-8= の答を浮かべる感覚をつかもうとしている子。
の筆算の計算に慣れようとしている子。
の繰り上がりに挑戦している子。
25+38= を、このまま計算しようとしている子。
・・・・
に取り組んでいる子。
87×40= を、このまま計算しようとしている子。
・・・
を、帯分数に変えようとしている子。
の約分に慣れようとしている子。
・・・
-- の正負の加減に取り組んでいる子。
・・・
の連立方程式に慣れようとしている子。
さまざまな学年の20~30人の子が、
集会室に集まって、
さまざまな内容の計算をしています。
このようなやや普通ではない集まりの子どもたちに、
こちらの計算を実況中継で見せる教え方をすれば、
一人で教えることができます。
計算の仕方を教えることもあれば、
切れている集中を戻すこともあれば、
計算のスピードを速めることもあります。
やや普通ではない集まりの子どもたちに
一人で教える様子を
シュミレーションします。
7+4= で集中が切れている子に、
7を示して、「しち」と音読して、
4を示して、「はち、く、じゅう、じゅういち」と
声に出して数えて、
= の右を示して、「ここ、じゅういち(11)」と、
こちらの計算の実況中継を見せて、
子どもを計算に戻します。
続いて、
ボンヤリとしている子の に、
「何を消すの?」と聞きます。
ハッとした子が、
すぐに問題を見て、
「これ」と、y を示します。
「そう」と受けて、
「どうするの?」と聞きます。
子どもはすぐに、
「引く」と答えてくれます。
1番目の式から、
2番目の式を引けば、
y が消えて、
x だけの式になります。
次の子に、
87×40= の計算の仕方を教えます。
0 を示してから、
「このゼロ(0)」と声に出して言って、
= の数字4つ分くらい右を示して、
「ここ」です。
子どもが、
87×40= 0 と書いたら、
4から7を示しながら、
「ししちにじゅうはち(4×7=28)」、
= の右の方の 0 の手前を示して、
「ここ、はち(8)」、
「指、に(2)」です。
87×40= 80 と書いたら、
4から8を示しながら、
「しはさんじゅうに(4×8=32)」、
「に(2)増えて、さんじゅうし(34)」、
=の右を示して、
「ここ」です。
筆算を書かなくても、
こうすれば計算できます。
この子の後は、
-- を計算している子に、
「どうするの?」と聞きます。
子どもが、答えられなければ、
「足す」と教えてから、
「足したら?」と聞きます。
「マイナスを付ける」と答えてくれたら、
「そう、それでいい」と教えます。
中学のからの数学は、
計算する前に、
どのように計算するのかを決めさせます。
・・・と、
こちらの計算を実況中継で見せる教え方は、
さまざまな内容の計算を、
バラバラな順番で教えることができます。
誰かを教えている途中に、
別の子の計算を
割り込み優先で教えることもあります。
でも、
一人ずつです。
1回の教える時間が、
10秒や、20秒と短いですから、
一人で20~30人を教えることができます。
このような教え方をできるのだろうかと、
疑うのが普通です。
「百聞は一見に如かず」です。
ブログの文では、
「一見」にならなくて残念です。
さて実は、
この教え方のモデルは、
親が家で、
子どもの算数の宿題を教えるときと
とても似た状況です。
例えば、
親が夕食の料理の準備で忙しいとき、
2人の子どもの算数の宿題を手伝う状況です。
夕食の準備で忙しいとき、
フッと思い出したように、
「宿題終わったの?」と聞きます。
「えっ、まだなの」、
「もってらっしゃい」の状況です。
料理は3品です。
同時進行で、
違う種類の3品を料理するのが普通です。
2人の子どもの算数の内容は、
7+4= を指で数える子と、
87×40= の計算です。
違う種類です。
親の慣れている料理を
中心に考えます。
違う種類の3品の料理が、
7+4= のたし算と、
87×40= の計算の2品増えて、
違う種類の5品を料理すると考えます。
この違う種類の5品の料理を、
同時進行です。
20~30人の特殊な集まりの子どもたちを
一人で教えることと、
違う種類の5品の料理の同時進行が、
とてもよく似ています。
何となくイメージいただけるでしょう。
詳細は後日にさせていただきます。
(基本 -100)、(+- -077)、
(×÷ -036)、(分数 -020)