ほとんど意識することがありませんが、
ある特定のものの見方(パライム)に従って
親は、子どものことを見ています。
マイナス面を見ると意識していませんが、
マイナス面を見る見方をしていれば、
子どものマイナス面を見ます。
やらなければならない算数の宿題を
ダラダラと後回しにする。
仕方なしに、宿題をやるにしても
モタモタとしている。
計算の宿題のたし算 7+5 を、
5~6問計算したら、
集中を切らせてボ~ッとしている。
マイナス面を見る見方をしているから、
このような
子どものマイナス面が見えます。
プラス面を見る見方もあります。
意識していませんが、
プラス面を見ます。
算数の宿題もしなければならないと
分かっていて、頭から離さない。
「宿題をやる」と決めて、
自分の行動を確かめながらしている。
7+5 を数える計算のスピードが、
速くなっているし、
集中が切れたら自分で戻っている。
このような特有の見方で、
親は、子どものことを見ています。
親が子どもに、
何かを言うときや、
手伝うときに、
子どもは親のものの見方を知ります。
宿題を後回しにして遊んでいる子に、
「宿題、あるのでしょ」、
「先にやってしまったら・・・」と言うとき、
親は子どものマイナス面を見ています。
言われた子どもは、
自分のマイナス面を見るようになります。
宿題を後回しにして遊んでいる子に、
「楽しそうだね」、
「夢中になって遊びな・・・」と言うとき、
親は子どものプラス面を見ています。
言われた子どもは、
夢中になって遊びながら、
自分のプラス面を見るようになります。
集中が切れてボ~ッとしていると見た親は、
「計算していないよ」、
「できるでしょ。やってしまいなさい」と言うとき、
マイナス面を見ています。
集中を戻そうとしていると見た親は、
止まっている問題 9+4 の
9を示して、「く」と音読して、
4を示して、「じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん」と
声に出して数えて、
答え13を出す実況中継を子どもに見せるとき、
プラス面を見ています。
親が子どもに、
何かを言うときや、手伝うとき、
特有のものの見方も渡しています。
自分のプラス面を見る子に育ってほしいのでしょうか?
それとも、
マイナス面を見る子に育ってほしいのでしょうか?
親の特有のものの見方を、
子どももまねするようです。
(基本 -104)、(+- -081)