4+2= を、数えて計算する幼児です。
4 を、「し」と黙読して、
「ご、ろく」と心で数えて、
4+2=6 と書く計算です。
「ひゃく、ひゃくいち、ひゃくに、ひゃくさん、・・・」と、
100 以上まで数えることができます。
ですから、
27+2= も計算できます。
27 を、「にじゅうしち」と黙読してから、
「にじゅうはち、にじゅうく」と数えて、
27+2=29 と書くことができます。
それなのに、
29+2= で止まります。
集中が切れているのではありません。
計算しています。
「さんじゅう、さんじゅういち」と、数えて、
29+2= の答えを出しています。
答えを出していても、
29+2= で止まっています。
答え「さんじゅういち」を、
31 と書けないようです。
この幼児が、すでに知っていることを
利用するように教えます。
29+2= の = の右を示して、
「さん(3)と、いち(1)」とリードします。
このリードで、
29+2=31 と書きます。
31 と書くことで、
幼児は、理解します。
「そうか。『さんじゅういち』は、
31 (さんじゅういち)のことだ」と気付きます。
どういうことでしょうか。
数字、31 を、
「さんじゅういち」と読むことができます。
29+2= を2回数えて、
「さんじゅう、さんじゅういち」と、
答えを出すことができます。
だから、
音:「さんじゅういち」を、
「さん(3)と、いち(1)」とリードして、
31 と書かせれば、
「あぁ、そうか。31 のことだ」と結び付きます。
このような教え方で、
すでにできることを利用すれば、
幼児は、自分で理解を広げていきます。
(基本 -107)、(+- -084)