子どもの内面に、
計算をリードする指示役(リーダー)と、
実際に計算する実行役がいます。
あまり聞くことのない話です。
7+4= の計算で説明します。
暗算のたし算の感覚を持っていない子です。
数えて計算します。
子どもの内面の指示役が、
7+4= の計算を指示して、
実行役が計算します。
指示役が、
7を見て読むように指示します。
実行役は、
7を見て、「しち」と読みます。
次に、
指示役が、4を見て、
4回数えるように指示します。
実行役は、
「はち、く、じゅう、じゅういち」と、
4回数えます。
そして、
指示役が、
= の右を見て、
ここに答え 11 を書くように指示します。
実行役が、
7+4=11 と答えを書きます。
このように、
指示役(リーダー)が計算を指示して、
実行役が計算しています。
もちろん子どもは、
自分の内面でこのようなことが
行われていることを意識していません。
でもこうなっているようです。
7+4= の計算の仕方を、
子どもが、「分かった!」となるのは、
指示役(リーダー)が、
この計算を指示できるようになったときです。
こちらが、
7+4= の計算の仕方を、
実況中継で見せて教えるとき、
子どもの内面の指示役(リーダー)に
見せて、教えていると意識します。
こうすると、
「この子、やり方をつかんだ!」と、
見抜けるようになります。
(基本 -112)、(+- -085)