計算する前に、計算の仕方を決めたり、計算の指示役(リーダー)と実行役を意識できれば、「どうやったの?」と聞かれたら、自分のした計算を答えることができます。

子どもの内面の指示役(リーダー)を、

簡単な質問:「どうやったの?」で、

刺激できます。

 

あまり知られていないようですから、

少し詳しく話します。

 

例えば、

子どもが、3-7= を計算します。

 

子どもの内面の指示役(リーダー)は、

問題 3-7= を見て、

「ひき算」、

「7から3を引くと?」と、

計算の実行役に指示します。

 

実行役は、

7-3=4 と計算して、

答え 4 を出します。

 

指示役(リーダー)は、

「マイナス(-)を付ける」、

「 3-7= の答えとして書く」と、

実行役に指示します。

 

実行役は、

3-7=-4 と書きます。

 

このように、

指示役(リーダー)と、実行役が協力して、

3-7=-4 と計算した子に、

「どうやったの?」と聞きます。

 

子どもの内面の指示役(リーダー)は、

自分が聞かれていることを理解して、

「 7 から 3 を引いて、

マイナス(-)を付けた」と答えます。

 

指示役(リーダー)は、

計算の実行役に

計算を指示しています。

 

その指示を答えれば、

「どうやったの?」の答えです。

 

このように、

自分の内面の

指示役(リーダー)と、実行役を

少しでも意識できていれば、

「どうやったの?」に答えることができます。

 

あるいは、

指示役(リーダー)と、実行役を

別けて意識できていなくても、

3-7= を見て、

「ひき算」、

「7から3を引いて、マイナス(-)を付ける」と、

先に決めてから計算していれば、

「どうやったの?」に答えることができます。

 

計算する前に、

計算の仕方を決めていますから、

「どうやったの?」と聞かれて、

自分が決めた計算を答えることができます。

 

でも、

指示役(リーダー)も、実行役も

意識できていなくて、

しかも、

計算する前に、

どのように計算するのかを決めていなければ、

ただ計算しただけですから、

「どうやったの?」と聞かれても、

子どもは答えられません。

 

計算する前に、

計算の仕方を決めるようにするか、

あるいは、

指示役(リーダー)と、

計算の実行役を意識するようになれば、

中学からの数学を楽しむことができます。

 

ただ計算しているだけですと、

だんだんと数学が難しくなります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -116)、(分数  {\normalsize {α}} -028)