分数の計算は、
「計算が終わったのかどうか」を
自分で判断します。
例えば、
+== や、
+==1=1 です。
1番目の計算 += を足せば、
です。
足しています。
計算しています。
でも、まだ終わりではありません。
約分できます。
だから、
は約分できると、
自分で気付かなければなりません。
自分で気付くことができれば、
と約分できます。
もうこれ以上、計算できませんから、
これで、終わりです。
2番目の計算 += を足せば、
です。
まだ終わりではありません。
仮分数を帯分数に直せます。
約分できます。
先に、
仮分数を帯分数に直します。
すると、 は、
1 の帯分数になります。
この帯分数 1 は、約分できます。
約分すると、1 です。
もうこれ以上、計算できませんから、
これで終わりです。
さて、
「まだ計算できる」や、
「計算が終わった」と判断するのは、
子どもの内面の計算の指示役(リーダー)です。
+= を足すことや、
を約分することのような
計算そのものを指示することよりも、
「計算が終わったのかどうか」を
判断することの方が、
指示役(リーダー)には難しいようです。
だから、
「計算が終わったのかどうか」を判断する力は、
計算そのものの力よりも
ユックリと育つことを理解しておきます。
子どもが、
+= で終わりにしていたら、
「合っている」と認めます。
正しく足していますから、
「合っている」です。
こうしてから、
の右を示して、
「わ(=)」とリードします。
「まだ計算できる」と言いません。
言わない方が、印象が強いのです。
ただ、「わ(=)」とリードして、
+== と書かせてしまいます。
続いて、
「に(2)で」、
「上、さん(3)」、
「下、し(4)」です。
そして、
+== となってから、
「できた」とリードします。
このようなリードで、
「約分できる」ことと、
「計算が終わった」ことを、
子どもの内面の計算の指示役(リーダー)に、
教えています。
2番目の計算も、
+==1 で終わりにしていたら、
「合っている」と認めてから、
1 の右を示して、
「わ(=)」とリードします。
続いて、
「に(2)で」、
「横、いち(1)」、
「上、いち(1)」、
「下、し(4)」です。
そして、
+==1=1 となってから、
「できた」とリードします。
続きの計算自体と、
「できた」のリードを繰り返すと、
子どもの内面の計算の指示役(リーダー)は、
「まだ計算できる?」や、
「これで終わり?」と考えるようになります。
(基本 -120)、(分数 -031)