公式を楽に覚えることができる子に育てるコツがあります。式や形を見るようなリードです。

{\normalsize {1+tan^{2}A}} {\Large\frac{1}{cos^{2}A}} を、

覚えるべきなのでしょうか?

 

覚えるのが苦手な子です。

覚えたくないのです。

 

だから、

「覚えるべきなの?」と、

子どもが聞きます。

 

高校数学の三角関数は、

とても多くの公式が出てきます。

 

覚えるのが嫌になります。

共感できます。

 

でも、

{\normalsize {sin^{2}A+cos^{2}A=1}}

{\normalsize {tanA}} {\Large\frac{sinA}{cosA}}

 {\normalsize {sin}} {\normalsize {cos}} の周期  {\normalsize {2π}}

sin(A+B)=sinAcosB+cosAsinB

cos(A+B)=cosAcosB-sinAsinB

このくらいは、

覚えるべきでしょうと答えます。

 

実は、

楽に公式を覚えることができる子に、

育ててしまうチョットしたコツがあります。

 

覚えなさいではなくて、

覚えることができる子に育てるコツです。

 

このような子に育つと、

楽に覚えることができるのですから、

「覚えるべきなの?」などと聞きません。

覚えてしまうことができるからです。

 

育てるコツは、

計算ではなくて、

計算する式や形を見るようなリードです。

 

例で説明します。

 

 {\Large\frac{13}{4}}=3 {\Large\frac{1}{4}} を計算した子に、

「どうやったの?」と聞きます。

 

自分がした計算を説明するために、

子どもは、式や形を見ます。

 

 {\Large\frac{13}{4}} の分子 13 と、分母 4 を示しながら、

「これをこれで割って」のように言って、

 {\Large\frac{1}{4}} を見ながら、

「答え 3 を横に、あまり 1 を上に、

下は、そのまま 4」のように説明します。

 

 {\Large\frac{13}{4}} の式や形を見ています。

 

別の例です。

 

(3 {\Large\frac{5}{8}} {\Large\frac{3}{4}})÷(1 {\Large\frac{1}{8}} {\Large\frac{1}{4}}) を計算する前に、

計算順を、指で示させます。

 

計算順を、指で示すために、

子どもは、式や形を見ます。

 

(3 {\Large\frac{5}{8}} {\Large\frac{3}{4}})÷(1 {\Large\frac{1}{8}} {\Large\frac{1}{4}}) の

かっこ (   ) や、- や、÷ を見ます。

 

そして、左のかっこの中の - を示し、

続いて、右のかっこの中の - を示し、

最後に、÷ を示します。

 

式や形の全体を見てから、

見るべきところだけを絞って見ます。

 

別の例です。

 

 {\normalsize {(-2)\!(+2)\!(-2)\!(-2)\!(+2)\!(-2)}}

計算する前に、

「符号は?」と聞きます。

 

符号が、プラスなのか、マイナスなのか、

答えるために、

子どもは、式や形を見ます。

 

 {\normalsize {(-2)\!(+2)\!(-2)\!(-2)\!(+2)\!(-2)}} は、

(-2)×(+2)・・・の × を省略した書き方です。

 

知っている子は、

全体を見たら、6つの数のかけ算と分かります。

 

そして、

かけ算の答えの符号は、

マイナスの数で決まることを知っていますから、

マイナス(-)の数だけを数えます。

 

すると、全部で4つですから、

かけ算の答えの符号は、プラス(+)と、

「符号は?」と聞いたこちらに答えます。

 

式や形を見ています。

 

別の例です。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+3y=24\\4x+3y=15\end{array}\right.\end{eqnarray}} を計算する前に、

「何を消すの?」と聞きます。

 

子どもが、「y」と答えたら、

さらに、

「どうするの?」と聞きます。

 

子どもは、式や形を見ます。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+3y=24\\4x+3y=15\end{array}\right.\end{eqnarray}} の全体を見て、

式が2つで、未知数(x、y)が2つです。

 

少し絞って見て、

\begin{matrix}7\:\:\:3\\4\:\:\:3\end{matrix} の4つの数字を見ます。

x と、y に付いている数(係数)です。

 

式や形を見ています。

 

と、

このような育て方で、

公式を楽に覚えることができる子に育ちます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -129)、(分数  {\normalsize {α}} -037)