小3の9月、
九九を言えない子に、
九九の覚え方を教えて手伝ったら、
2週間で九九を言えるようになります。
九九の覚え方を知らなくて、
覚えるまで手伝ってもらえなかっただけです。
覚える力がありますから、
2週間で、覚えてしまいます。
九九を覚えた後、
ストップウォッチで時間を測って
2の段を言わせると、
13秒かかります。
「6秒で言える?」と刺激してから、
ストップウォッチで時間を測って、
2の段を言うことを繰り返させると、
9秒まで短くなります。
この子が毎日、
2の段を速く言う練習をすれば、
数日後には、
6秒で言えるようになるでしょう。
と、
子どもの育ちだけを書くと、こうなります。
でも、
小3の9月に九九を言えない子ですから、
「算数のできなさ」は筋金入りです。
しかも、
さまざまな問題行動を、
飽きることなく次々に繰り出します。
このような子をリードするこちらには、
子どもに振り回されないだけの
ロバストネス(強靭性)が必要です。
目の前の子どもの「算数のできなさ」に、
何回、気付いても、
少しも影響を受けることなく、
覚えるまで手伝うロバストネス(強靭性)です。
子どもがどのような問題行動を起こしても、
その問題行動の最中に、
問題行動をしていない子に対するように、
覚えるまで手伝うロバストネス(強靭性)です。
ほんの少しでも、
子どもに焦点を持ってしまうと、
覚えるまで手伝うロバストネス(強靭性)が、
怪しくなります。
手伝う自分自身に焦点を持ち続けて、
目の前の子が、
九九を覚えるまで手伝ってしまう
自分のロバストネス(強靭性)を支えに、
子どもが何をしようとも、
少しも振り回されることなく
手伝い続けることができます。
ロバストネス(強靭性)は、
レジリエンス(回復力)と似ていますが、
違います。
この子の筋金入りの「算数のできなさ」に、
気付いて、そして、
「ここまでひどいとは・・・」、
「いまさら手伝ってもむだなのかなぁ」と
影響を受けてしまってから、
「いや、そんなことはない」と
こちらが気を取り直すのが
レジリエンス(回復力)です。
子どもの「算数のできなさ」や、
問題行動の影響を、
こちらが受けてしまったら、
それが少しであったとしても、
すぐに打ち消して回復したとしても、
子どもに見抜かれてしまいます。
「算数のできなさ」や問題行動に、
少しも影響を受けることなく、
九九を覚えるまで手伝うロバストネス(強靭性)を示します。
こちらにリードされて手伝われる子どもは、
レジリエンス(回復力)ではなく、
ロバストネス(強靭性)のモデルを見ますから、
子どもも九九を覚えることに、
ロバストネス(強靭性)をまねし始めます。
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