「これで合っている?」と聞かれて、「まだできる」、「ここと、ここ」、「5で」と、言い方を次々に変えて、先に進めます。短時間で考えさせます。

 {\Large\frac{5}{28}}×0.7= \require{cancel}\displaystyle {\frac{5}{\begin{matrix}\cancel{28}\\4\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{7}\end{matrix}\,}{10}} まで計算して、

「これで合っている?」と、子どもが聞きます。

 

正しくできています。

 

0.7= {\Large\frac{7}{10}} と、

小数を分数に変えています。

正しい計算です。

 

そして、

 {\Large\frac{5}{28}}× {\Large\frac{7}{10}} を、途中で約分しています。

 

右上の分子の7と、

左下の分母の28を、

7で約分しています。

正しい計算です。

 

でも、

何となく、気になったようです。

「これで合っている?」です。

 

確かに、

左上の分子の5と、

右下の分母の10も、約分できます。

 

聞かれたから、

教えます。

 

ここまで正しくできている子です。

言い過ぎないようにします。

 

「まだできる」と、教えます。

 

この子は、「あっ」となりません。

ジッと見て、考えています。

 

「えっ、どこだろう?」のような感じです。

 

ですから、

 {\Large\frac{5}{28}}×0.7= \require{cancel}\displaystyle {\frac{5}{\begin{matrix}\cancel{28}\\4\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{7}\end{matrix}\,}{10}} の5と10を示して、

「ここと、ここ」と教えます。

 

子どもは理解できたようですが、

動きません。

 

ジッとしてしまうと、

動き出すのにエネルギーが要ります。

 

ですからさらに、

「5で」と教えて、

子どもに勢いを付けます。

 

これで、動きます。

 

 {\Large\frac{5}{28}}×0.7= \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{5}\end{matrix}\,}{\begin{matrix}\cancel{28}\\4\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{7}\end{matrix}\,}{\begin{matrix}\cancel{10}\\2\end{matrix}\,}} と、

途中約分を完成させます。

 

「これで合っている?」と聞かれて、

「まだできる」、

「ここと、ここ」、

「5で」と、短時間に3回教えます。

 

子どもに考えさせたくて、

時間をかけてしまうと、

学ぶことを学べなくなります。

 

考えさせたいのですが、

5と10も約分できることに気付くだけですから、

短時間で考えるゲームにします。

 

(基本  {\normalsize {α}} -161)、(分数  {\normalsize {α}} -051)