「合っているのに・・・」の不満顔の子に、動画見本の実況中継で教えます。子どもが、「アッ!」となった瞬間に、教え終わります。

3- (1{\Large\frac{1}{3}})^{3}=2 {\Large\frac{27}{27}}-1 {\Large\frac{1}{27}}=1 {\Large\frac{26}{27}} と計算して、

×が付きます。

 

「正しいのに・・・」と、不満顔です。

計算に自信があります。

 

こちらは、

動画見本の実況中継で、

すぐに始めから計算します。

 

① 計算順を決めます。

 

3- (1{\Large\frac{1}{3}})^{3}=3-(1 {\Large\frac{1}{3}})×(1 {\Large\frac{1}{3}})×(1 {\Large\frac{1}{3}}) です。

ひき算とかけ算の混ざった式です。

先に計算順を決めます。

 

この問題の計算順は、

3乗が先で、その後、ひき算です。

 

 (1{\Large\frac{1}{3}})^{3} の3を示して、「これ」、

- を示して、「これ」のような実況中継です。

 

② 3乗を計算します。

 

 {\Large\frac{1}{3}} を帯分数に変えて、  {\Large\frac{4}{3}} です。

 

3回、掛けます。

 {\Large\frac{4}{3}}× {\Large\frac{4}{3}}× {\Large\frac{4}{3}} {\Large\frac{64}{27}}=2 {\Large\frac{10}{27}} です。

 

ここが、子どもの計算と違います。

 

この子は、

 (1{\Large\frac{1}{3}})^{3}=1 {\Large\frac{1}{27}} としています。

 

こちらの計算をジッと見ていて、

「アッ!」と気付きます。

 

3乗の計算は、

帯分数 1 {\Large\frac{1}{3}} を、

仮分数  {\Large\frac{4}{3}} に変えた後です。

 

この子は気付いたのですから、

こちらの実況中継を、

ここで終わりにします。

 

この続きを、

自分の計算 3- (1{\Large\frac{1}{3}})^{3}=2 {\Large\frac{27}{27}}-1 {\Large\frac{1}{27}}=1 {\Large\frac{26}{27}}

 {\Large\frac{1}{27}} を、2 {\Large\frac{10}{27}} と書き替えて、

自分で計算したいのです。

 

「続きは、できる?」などと言いたくなりますが、

言ってしまうと、

自分で計算しようとする

子どもの主体性を邪魔します。

 

言いたくなるのを抑えることはつらいのですが、

この子の不満を解消するのが目的です。

 

この子が、「アッ!」とつぶやいたその時、

何も言わないで、

こちらの動画見本の実況中継を終わらせます。

 

サッと身を引いてしまいます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -169)、(分数  {\normalsize {α}} -053)