48+5= や、56×7= を、筆算のように計算します。見えていると、見ているを区別しています。四則混合の計算順を、計算する前に決めるときも、同じような見方をします。

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}} や、

( 3 {\Large\frac{2}{7}}+2 {\Large\frac{3}{14}} )÷ {\Large\frac{1}{2}}-( 4 {\Large\frac{1}{5}}+1 {\Large\frac{3}{10}} ) の

計算順を、

計算する前に、式を見るだけで、

決めることができます。

 

計算順を決めるだけです。

計算しません。

 

だから、

計算の記号だけを見ます。

数字を見ません。

 

でも、数字は目に映っています。

 

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}} の計算順を決めようとして、

「×」を見ると、

左の  {\Large\frac{5}{8}} や、

右の (  {\Large\frac{2}{3}} が見えています。

 

見えていますが、

目に映っているだけです。

見ていません。

 

見ているのは、

「×」です。

 

このような目の使い方を、

子どもは知っています。

使っています。

 

だから、

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}} の計算順を、

① +、② ×、③ - と決めることができます。

 

実は、

見えていると、

見ているを、

算数の計算で子どもは区別しています。

 

例えば、

48+5= を、

筆算のように計算しようとしたら、

48の8と、5を見ます。

 

48の4も見えています。

 

が、

目に映っているだけです。

見ていません。

 

見ているのは、

48の8だけです。

 

このような見方をできる子は、

8+5=13 と計算します。

 

答え13の1は、

繰り上がり数です。

 

48の4に足します。

5になります。

 

こうして、

48+5=53 と計算します。

 

筆算のような計算は、

筆算のように見ることができるからです。

 

もう一つの例は、

56×7= です。

 

筆算のように計算できます。

 

7と、56の6を見ます。

 

7を見るとき、

7だけを見ます。

 

7の左の「×」や、

7の右の「=」は、

目に映っていますが、

見ていません。

 

続いて、

56の6だけを見て、

7×6=42 と計算します。

 

4は、

繰り上がり数です。

 

そして、

7と、56の5を見て、

7×5=35 と計算して、

繰り上がり数4を足して、

39とします。

 

これで計算が終わります。

56×7=392 です。

 

算数の計算を習う中で、

目に映って、見えているだけと、

見ているを区別するようになります。

 

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}} や、

( 3 {\Large\frac{2}{7}}+2 {\Large\frac{3}{14}} )÷ {\Large\frac{1}{2}}-( 4 {\Large\frac{1}{5}}+1 {\Large\frac{3}{10}} ) の

数字は、見えているだけです。

 

×や、+が、見ているです。

 

このような見方ができますから、

計算する前に、

計算順を決めることができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -173)、(+-  {\normalsize {α}} -112)、

(×÷  {\normalsize {α}} -046)、(分数  {\normalsize {α}} -055)

 {\scriptsize {参照:蔵一二三、「計算の教えない教え方 たし算ひき算」(2018)。アマゾン}}

計算の教えない教え方 たし算ひき算―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て