理解ではなくて、慣れが必要な問題があります。慣れを助ける手伝いをします。

x+a=b を、

x について解きます。

 

さてと、

x+2=3 の方程式でしたら、

この式を満たす x を求める問題です。

 

普通の解き方で、

x=3-2=1 と答えが出ます。

 

x=1 は、確かに、

x+2=3 を満たします。

 

でも、

同じような式ですが、

x+a=b は、

文字が、x と、a と、b の3つです。

 

文字 x と、a と、b の

どれを未知数と決めてもいいのですから、

初めての子どもは、

とても戸惑います。

 

方程式 x+2=3 で見慣れているように、

x+a=b の x を未知数とすれば、

x=b-a が、

方程式 x+a=b を満たします。

 

x+2=3 を満たす x=1 と、

x+a=b を満たす x=b-a を、

同じように計算しているのですが、

とても戸惑います。

 

x+a=b、

x=b-〇 と、導いて、

〇 に、a を入れるだけにしていても、

a を入れることができないのが普通です。

 

これは、

慣れているか、

慣れていないか、

それだけのことです。

 

理解できるか、

理解できないかとは、

少し違います。

 

ですから、

x+a=b、

x=b-〇 で止まっている子に、

x+a=b の x を示して、

「これ」と言ってから、

x=b-〇 の x を示して、

「ここ」と教えます。

 

同じように、

x+a=b の b を示して、

「これ」と言ってから、

x=b-〇 の b を示して、

「ここ」と教えます。

 

そして、

x+a=b の a を示して、

「これ」と言ってから、

x=b-〇 の 〇 を示して、

「ここ」と教えます。

 

このような教え方で、

正しい答えを書く手伝いをします。

 

すると、

じきに慣れてしまいます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -188)、(分数  {\normalsize {α}} -064)