算数や数学の問題を聞くときの基本姿勢は、横並びです。そして、何を教えてほしいのかを、自分で決めます。

 {\Large\frac{2}{5}} {\Large\frac{3}{10}} )× {\Large\frac{5}{6}} {\Large\frac{11}{12}}= を、

「分からない」と聞きます。

 

幼稚な聞き方です。

育てます。

 

こちらは、

「どれ?」と言いながら、

子どもの問題用紙を受け取り、

真正面から問題を見ます。

 

子どもが、こちらと向き合う位置でしたら、

「こっち」と誘って、

横並びにします。

 

横並びになると、

子どもも、こちらを、

問題を真正面から見ることができます。

 

数学の専門家の映画などで、

黒板に向かって、

話しながら数式を書く場面があります。

 

話している数学の専門家も、

聞いている仲間も、

皆、黒板の数式を見ています。

 

黒板に書かれる数式を、

真正面から見ています。

 

これが、

数学を学ぶときの基本姿勢だからです。

 

子どもと横並びになって、

共に、問題を真正面から見る位置になってから、

「どこ?」と、

子どもに聞きます。

 

 {\Large\frac{2}{5}} {\Large\frac{3}{10}} )× {\Large\frac{5}{6}} {\Large\frac{11}{12}}= の計算の

どこを教えてほしいのかを聞きます。

 

子どもがハッキリしないようでしたら、

この問題の計算の仕方をリードします。

 

計算のすべてではなくて、

初めの方の数ステップをリードします。

 

この計算は、

最初に、計算の順を決めます。

 

だから、

「順番?」とリードして、

計算順を子どもに示させます。

 

 {\Large\frac{2}{5}} {\Large\frac{3}{10}} )× {\Large\frac{5}{6}} {\Large\frac{11}{12}}= の計算順は、

① かっこの中の「-」、

② かっこの外の「×」、

③ 右の「+」の順です。

 

子どもが示す計算順を見て、

「そう、合っている」と認めます。

 

そしてまた、聞きます。

「どこ?」です。

 

計算順が分かりましたから、

最初に、 {\Large\frac{2}{5}} {\Large\frac{3}{10}} のひき算の計算と、

子どもは理解しています。

 

このひき算の計算は、

① 通分して、  {\Large\frac{4}{10}} {\Large\frac{3}{10}} として、

② 引いて、 {\Large\frac{1}{10}} とします。

 

通分の仕方を聞きたいのか、

引くことを聞きたいのかを、

子どもに聞いています。

「どこ?」です。

 

このように聞くのは、

計算する責任を、

子どもに持たせたままにするためです。

 

計算する責任を、

こちらが肩代わりしません。

 

計算するために、

分数のひき算の計算の

どこを教えてほしいのかを

子どもに考えさせます。

 

手間がかかりますが、

このようにリードして、

子どもを育てます。

 

算数や数学の問題を聞くときの

基本姿勢(位置関係)を体験させて、

何を教えてほしいのかを、

自分で決めさせます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -194)、(分数  {\normalsize {α}} -068)