( -
)×
+
= を、
「分からない」と聞きます。
幼稚な聞き方です。
育てます。
こちらは、
「どれ?」と言いながら、
子どもの問題用紙を受け取り、
真正面から問題を見ます。
子どもが、こちらと向き合う位置でしたら、
「こっち」と誘って、
横並びにします。
横並びになると、
子どもも、こちらを、
問題を真正面から見ることができます。
数学の専門家の映画などで、
黒板に向かって、
話しながら数式を書く場面があります。
話している数学の専門家も、
聞いている仲間も、
皆、黒板の数式を見ています。
黒板に書かれる数式を、
真正面から見ています。
これが、
数学を学ぶときの基本姿勢だからです。
子どもと横並びになって、
共に、問題を真正面から見る位置になってから、
「どこ?」と、
子どもに聞きます。
( -
)×
+
= の計算の
どこを教えてほしいのかを聞きます。
子どもがハッキリしないようでしたら、
この問題の計算の仕方をリードします。
計算のすべてではなくて、
初めの方の数ステップをリードします。
この計算は、
最初に、計算の順を決めます。
だから、
「順番?」とリードして、
計算順を子どもに示させます。
( -
)×
+
= の計算順は、
① かっこの中の「-」、
② かっこの外の「×」、
③ 右の「+」の順です。
子どもが示す計算順を見て、
「そう、合っている」と認めます。
そしてまた、聞きます。
「どこ?」です。
計算順が分かりましたから、
最初に、-
のひき算の計算と、
子どもは理解しています。
このひき算の計算は、
① 通分して、 -
として、
② 引いて、 とします。
通分の仕方を聞きたいのか、
引くことを聞きたいのかを、
子どもに聞いています。
「どこ?」です。
このように聞くのは、
計算する責任を、
子どもに持たせたままにするためです。
計算する責任を、
こちらが肩代わりしません。
計算するために、
分数のひき算の計算の
どこを教えてほしいのかを
子どもに考えさせます。
手間がかかりますが、
このようにリードして、
子どもを育てます。
算数や数学の問題を聞くときの
基本姿勢(位置関係)を体験させて、
何を教えてほしいのかを、
自分で決めさせます。
(基本 -194)、(分数
-068)