幼児に、
たし算の計算の仕方を、
言葉で説明して、
「分かった」となるようにしようとすれば、
言葉数が多くなります。
自力で、
答えを出せるようにしようとすれば、
言葉数が自然に減ります。
4+5= の4を「し」と黙読して、
+5ですから、
「ご、ろく、しち、はち、く」と数えて、
4+5=9 と計算できるように、
幼児に教えようとしています。
教える目的が、
「分かった」となるようにしようとすれば、
言葉数を多く、説明してしまいます。
4+5= の4を示して、
「これを読むと、しです」、
5を示して、
「この回数、数えます」、
「し(4)の次のご(5)からです」、
「数えてみます」、
「ご、ろく、しち、はち、くです」、
「これで、5回数えています」、
「5回数えたく(9)を、わ(=)の右に書きます」、
と、このような説明です。
文言や、
説明の仕方は、
この通りではないにしても、
似たようになります。
教える目的が、
答を出せるようにしようとすれば、
こちらが計算してしまい、
それを実況中継して見せます。
こうすれば、
幼児は、まねします。
4+5= の4を示して、
「し」と声に出して読み、
5を示して、
「ご、ろく、しち、はち、く」と数えて、
= の右を示して、
「ここ、く(9)」です。
言葉は、
「し」、
「ご、ろく、しち、はち、く」、
「ここ、く(9)」だけです。
言葉数が、とても少なくなります。
さて、
どちらがよいのかではなくて、
どちらが幼児に好まれるのかと考えると、
言葉数の少ない実況中継になります。
幼児は、
こちらの計算を真剣になって見ます。
言葉数が少なく、
こちらが計算しているだけだからです。
(基本 -198)、(+-
-124)
計算の教えない教え方 たし算ひき算―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て