1 や、-1 の累乗計算は、正しくできそうでできない計算です。「あっ!」と気付かせる教え方ができます。

 {\normalsize {(-1)^{3}=-3}} と計算しています。

 

よくある間違いです。

 

 {\normalsize {(-1)^{3}=-3}}

答え -3 の「-」は正しくできています。

 

ですが、

 {\normalsize {(-1)^{3}}} の「-1」の「-」をそのままでしたら、

-3 の「-」は正しくできていますが、

計算の仕方は間違えています。

 

(-1)が3回で、

「-」が、3回と計算していれば、

正しい計算の仕方です。

 

 {\normalsize {(-1)^{3}=-3}} の「-」の決め方が、

どちらであっても、

答えの数字 3 は間違えていますから、

この子に、教えます。

 

「(-1)×(-1)×(-1)?」とだけ教えます。

 

黙って書くだけの教え方でも、

言葉にして、

「マイナスいち、掛ける、マイナスいち、掛ける、マイナスいち?」と

教えてもいいでしょう。

 

どちらの教え方でも、

子どもは、「あっ!」となります。

 

さて、

かけ算の計算で、

1 は、特別な数字です。

 

数学では、

単位元のような言い方をします。

 

3×1=3、

85×1=85 のように、

1 を掛けて計算しても、

掛けられる数が変わりません。

 

「だから、何なの?」という話しですが、

1 以外で、

こうなる数はありません。

 

中学の数学で、

 {\normalsize {(-1)^{3}=-1}} と計算しているとき、

かけ算の計算で、1 が特別だとは気付かないでしょう。

 

ただ何となく、

3 や、85 のような他の数と、

1 は、かけ算で違う振る舞い方をすると、

感じている程度でしょう。

 

ですが、

かけ算の計算で、

1 が特別な振る舞い方をしていると、

気付いている子もいます。

 

こちらが、

そういう子もいると知っていれば、

「ひょっとするとこの子は・・・」と

思わせる子を見抜けるようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -204)、(分数  {\normalsize {α}} -070)