7+1= のように、
横に寝た「はち」を書きます。
普通の「はち」は、
「8」のように、まっすぐに起きています。
「」と書く子の、
何はできている部分で、
何はできていない部分でしょうか?
「8」は普通、
上半分の右上あたりから書き始めます。
反時計回りに、
下まで回った後、
時計回りに回り方を変えて、
一回転して、
再び、反時計回りに回り方を変えて、
元に戻ります。
このように複雑な運筆が必要です。
「」と書く子は、
反時計回りに下まで行くことはできています。
その後、
時計回りに回り方を変えるのが、
すぐにできませんから、
少し水平に進んでしまい、
それから、時計回りに一回転して、
そしてまた、
少し水平に進んでから、
反時計回りに回り方を変えて、
元に戻ります。
つまり、
反時計回りから時計回りへの切り替えと、
時計周りから反時計回りへの切り替えが、
少し水平に進んでからになります。
少し水平に進むことで、
「」のように横に寝てしまいます。
このこと以外の
反時計回りに回ること、
それから、時計回りに回り方を変えること、
そしてまた、反時計回りに回り方を変えることは
できています。
さて、
こちらが、
この子の「」のできている部分を見ていれば、
この「(はち)」を受け入れて、
この子が、
反時計回りから時計周りへ、
また、時計周りから反時計回りへ、
スムースに切り替えることができるのを、
今の「」を笑顔で受け入れて待ちます。
でも、
こちらが、
この子の「」のできていないことだけを見れば、
詳細の分析をしませんから、
「ただ、横に寝ている」とだけ見て、
「違うでしょ!」、
「まっすぐ起きているはち(8)」と要求してしまいます。
このような要求をするこちらに、
普通、笑顔はありません。
子どもは、
どちらが好きでしょうか?
(基本 -206)、(+-
-128)