自分を見るセルフパラダイムを、「計算のできる子」に入れ替えたために、筆算のたし算がモタモタしていることに悔し泣き。「育ち」を感じたこちらは、泣かせておきます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 23 \\ \hline \end{array} }} \\

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 63 \\ +\: 39 \\ \hline \end{array} }} \\

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 99 \\ +\: 72 \\ \hline \end{array} }} \\ のようなたし算を計算しています。

 

計算の仕方を知っています。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 23 \\ \hline \end{array} }} \\ でしたら、

一の位の 5 と 3 を上から下に見て、

5+3=8 と計算して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 23 \\ \hline \:\:\:\:8\end{array} }} \\ と書きます。

 

次に、

十の位の 4 と 2 を上から下に見て、

4+2=6 と計算して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 45 \\ +\: 23 \\ \hline\:\:68\end{array} }} \\ と書いて、答えを出します。

 

繰り上がりのたし算もできます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 63 \\ +\: 39 \\ \hline \end{array} }} \\ でしたら、

3+9=12 の 2 を書いて、

1 を繰り上がり数として覚えます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 63 \\ +\: 39 \\ \hline \:\:\:\:2\end{array} }} \\ と書いて、

1 を覚えています。

 

次に、

6+3=9 に、

繰り上がり数 1 を足して、10 にして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 63 \\ +\: 39 \\ \hline102\end{array} }} \\ と書いて、答えを出します。

 

計算の仕方を知っていますが、

スラスラと計算できる手前です。

 

繰り上がりがあったり、なかったりで、

モタモタしてしまうと、

悔しくて泣きます。

 

やや普通ではない見方ですが、

こちらは、

「育っている!」と、

この子に共感します。

 

実は、

小2のこの子は、

3+9= のようなたし算を、

数カ月前まで、

指で数えて計算していました。

 

ですから、

算数の計算が苦手で、

自分のことを、

「計算ができない子」と見ていました。

 

でも、

数カ月間、

3+9= のようなたし算を、

速く数える練習を繰り返すことで、

指を使わくなりました。

 

自分のことを見る見方は根強くて、

それでもまだ、

「計算ができない子」と見ていたようです。

 

そして、

暗算のたし算の指が取れてから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 99 \\ +\: 72 \\ \hline \end{array} }} \\ のような筆算を練習し始めると

悔しくて泣くようになりました。

 

とてもいい泣き方です。

 

自分のことを、

「計算のできる子」と見るように、

自分を見るセルフパラダイム

大きく変わったようです。

 

3+9= を指で数えて、

モタモタと計算していたときには、

悔しくて泣いたりしていません。

 

自分を、

「計算ができない子」と見ていて、

指を使って計算しているのですから、

その通りなのです。

 

でも今、

3+9= を見ただけで、

答え 12 が浮かぶようになっています。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 99 \\ +\: 72 \\ \hline \end{array} }} \\ を計算し始めたら、

9+2=11 や、9+7=16 が、

瞬時に計算できるのに、

筆算でモタモタすることが悔しくて、

泣く子に育っています。

 

「計算のできる子」と、

自分を見るようになったこの子は、

筆算でモタモタしている自分が悔しいのです。

 

「育った!」です。

 

ですから、

泣かせておきます。

 

自分のことを、

「計算のできる子」と見ていて、

モタモタしている計算を

悔しがって泣いているのです。

 

この悔し泣きは、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 99 \\ +\: 72 \\ \hline \end{array} }} \\ のようなたし算を、

楽にスラスラと計算できるようになりたいと

強く思っている動機ですから、

泣かせておきます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -238)、(+-  {\normalsize {α}} -152)