暗算のたし算の感覚は、
一けたのたし算の答えを、
問題を見るだけで浮かべる力です。
1+1= から、9+9= までです。
そして、
次のような 25 問を、
20秒以下で計算できるようになれば、
暗算のたし算の感覚は安定します。
6+8=、4+6=、9+5=、7+5=、8+8=、
4+8=、6+5=、7+9=、8+5=、4+4=、
5+7=、8+7=、9+6=、4+7=、5+6=、
8+4=、7+7=、5+4=、8+6=、7+8=、
5+5=、7+6=、9+8=、7+4=、6+7=。
さて、
この暗算のたし算の感覚を利用して、
暗算のひき算を計算できます。
14-9= のひき算を、
「9 に、何かを足して、14 にする何か?」で、
答え 5 を計算することができます。
9+5= の
9 と、5 と、+ を見るだけで、
答え 14 を、
心に浮かべてしまうたし算の感覚を利用しています。
アレコレと試して計算しますから、
子どもは少し戸惑いますが、
計算の仕方にはすぐに慣れます。
でも、
たし算の感覚を利用するひき算の計算には、
ひき算の問題に制限があります。
例えば、
14 からのひき算でしたら、
14-5= 、
14-6= 、
14-7= 、
14-8= 、
14-9= に限られます。
14-1= から、14-4= までと、
14-10= から、14-13= までは、
たし算の感覚を利用して計算できません。
たし算の感覚は、
一けたのたし算が対象です。
二けたのたし算 13+1= や、
2+12= の答えを浮かべる力ではないからです。
だから、
14-1= から、14-4= までと、
14-10= から、14-13= までは、
たし算の感覚を使わない計算の仕方を教えます。
14-1= でしたら、
14 の 1 をかくして、
4-1= が見えるようにしてから、
「し、引く、いち、さん(4-1=3)」、
隠していた 1 を見せてから、
「じゅうさん(13)」です。
14-12= でしたら、
4 と、2 をこの順に示しながら、
「し、引く、に、に(4-2=2)」です。
子どもは、
この教え方にすぐに慣れて、
自分で計算し始めます。
さて、
たし算の感覚を利用する
ひき算の計算を繰り返すと、
14-5= 、
14-6= 、
14-7= 、
14-8= 、
14-9= を見たら、
答えが浮かぶようになります。
個人差が大きいところですが、
数週間で、
答えが浮かぶようになります。
そして、
14-5= 、
14-6= 、
14-7= 、
14-8= 、
14-9= の答えが、
ひき算の感覚で浮かぶようになると、
筆算のひき算の繰り下がりを、
楽にスラスラとできるようになります。
や、
や、
や、
や、
のような筆算のひき算の
繰り下がりの計算です。
繰り下がりの計算の仕方にすぐに慣れて、
しかも、
ひき算の感覚で答えが浮かびますから、
楽にスラスラと計算できます。
(基本 -247)、(+- -157)