毎日、10 分間で、100 問のたし算の計算を終えます。初めのうちは、こちらに、50 ~ 70 問も手伝われます。ですが、毎日、10 分間で終わることに気付き、強い意欲を持って、自分でも計算し始めます。

6+8=、4+6=、9+5=、7+5=、8+8=、

4+8=、6+5=、7+9=、8+5=、4+4=、

5+7=、8+7=、9+6=、4+7=、5+6=、

8+4=、7+7=、5+4=、8+6=、7+8=、

5+5=、7+6=、9+8=、7+4=、6+7=。

 

このようなたし算 100 問を、

毎日、10 分間、

指で数えて計算します。

 

指が取れるまで、

毎日、10 分間の計算練習を続けます。

 

やがて、

指が取れると、

8+7= を見るだけで、

指で数えていないのに、

答え 15 が心に浮かびます。

 

こうなるまで、

計算練習を続けます。

 

毎日、10 分間とは、

10 分間計算練習するのではなくて、

10 分間で、

100 問のたし算を計算してしまいます。

 

もちろん、

初めのうちは、

100 問のたし算を、

10 分間で終わりません。

 

だから、

10 分間で、

100 問のたし算が終わるように、

こちらが、必要なだけ手伝います。

 

ですが、

10 分間で、

100 問のたし算を終えるのですから、

こちらが手伝う時間も、10 分間です。

 

毎日、10 分間、

たし算の指が取れるまでですから、

計算する子どもも、

手伝うこちらも、

とても大きな気持ちの負担を、

何回も乗り越えます。

 

でも、

たし算の指が取れたら、

その子は、生涯、

たし算の問題を見たら、

答えが浮かぶのですから、

とても価値のあることです。

 

さて、

こちらの手伝い方は、

子どもの計算の代行で、

指で数えるたし算そのものを計算します。

 

6+8= の 6 を示して、

「ろく」と声に出して読み、

8 を示してから、

指で、8 回折りながら、

7、8、9、10、11、12、13、14 と数えます。

 

もちろん、

10 分間で、

100 問のたし算を終わらせる手伝いです。

テキパキサッサとしたスピードの計算です。

 

見て聞いていた子どもは、

6+8=14 と書きます。

 

初めのうち、

こちらは、

10 分間で終わらせるために、

100 問のたし算の

50 問や、

70 問、

手伝う覚悟で、手伝います。

 

1 回に、5 ~ 7 問、

こちらが、子どもを代行して計算します。

子どもは答えを書きます。

 

10 回手伝えば、

50 ~ 70 問になります。

 

このように手伝って、

100 問のたし算を、

10 分間で終わらせます。

 

子どもは、

自力の計算と、

そして、

育ちに応じた手伝いを受け入れて、

100 問のたし算を、

10 分間で終わります。

 

毎日このようにして、

たし算を練習すれば、

毎日、10 分間で終わっていることに気付いて、

自分でも、10 分間で終わらせることに、

意欲を持って、集中し始めますから、

自力の計算の問題数が

実際は、

急速に増えます。

 

そして、

少しずつ、

数える前に答えが浮かぶたし算が増えると、

100 問のたし算が、

10 分以下で終わるようになります。

 

こうなると、

じきに、

すべてのたし算の指が取れます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -256)、(+-  {\normalsize {α}} -163)